地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
簡易寝台の部屋に案内された。
事前通告通り、10畳くらいの広さの畳部屋。
隅っこに毛布が重ねて置いてあり、それを使えと言うようだ。
枕と敷布団は無い。
雑魚寝。
事前通告に嘘偽り無し。
「チェックアウトは8時間後でございます」
ここまで案内してくれたメイドさんに、タイマーを渡された。
スマホ大のデジタルタイマーだ。
現在は7時間と58分が残り時間と表示されている。
ゼロになったら出てかないといけないのね。
……他の利用者は居ない。
少しホッとする。
さすがに気まずいもんな。
「それでは時間も無いですし」
そこで早々に、水畑さんが毛布を被って横になる。
俺もまぁ、談笑してる場合でも無いし。
それに倣った。
部屋は薄暗い。
全く見えないわけじゃないけど。
風呂無し。
寝るだけの部屋。
……100マッカ。
さっき食べたカレーが80マッカだったから
1000円くらいか?
ああいうカレー、現世では多分800円から700円くらいだったと思うし。
ゾンビ5体倒して1200マッカ……1体あたり240マッカか。
オリなんとかを狩るより実入りはいいよね。
ゾンビってどこに出るんだろうか……?
墓場エリアとか、そういうのあるのかね……?
そんなことを目を閉じて、つらつら考えていた。
ペルソナを使って、精神的な疲れがあったから。
そのままごく自然に、俺は眠りに落ちていった……
だけど
「ゴメンナサイ」
……ふと。
声が聞こえたので、目が覚めたんだ。
んん?
「ゴメンナサイゴメンナサイ」
身を起こすと。
隣で毛布を被って寝ている水畑さんが、寝言を言っていた。
夢の中で誰かに謝っているみたいだった。
……どうしよう?
起こすべきなのか?
ちょっと迷ったけど
……なんか、泣いてんだよね。
寝ながら。
……起こそう。
決断する。
なので
「起きて、水畑さん」
ゆらゆらと彼女を揺らす。
すると
彼女は目を開けて
「……おはようございます。時間ですか?」
眼を擦って、起き上がろうとした。
俺は
「いや、まだ時間はあるから。ただ……」
うなされていたよ?
そう言うと
彼女はスッと真顔になり
「……そうですか。しょうがないですね、私」
次の瞬間そう言って、元のように微笑んだんだよ。
その笑顔は前と変わらなくて。
俺の方も
「言いたくなければ言わなくていいよ」
そう言って、横になる。
きっと相当込み入った理由があって、その上でうなされてるのかな?
そう思ったけど……
言いたくないことを無理に聞き出すような関係でも無いしな。
俺たち。
ただの、このバトルロイヤル優勝を目指すための同盟? なんだから。
ヒロインに一体何があったのか?
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