地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「それじゃ、水畑さんおやすみ」
「ええ、おやすみなさい」
今日の宿はエコノミー。
雑魚寝の簡易寝台の5倍の値段。
ここはユニットバスだけど、風呂トイレがあるんだ。
雲泥の差だよ。
水畑さんに挨拶をして、借りた部屋に引っ込む。
前情報通り、狭い。
ベッドと机でキチキチだ。
で。
……テレビがある。
ベッド傍の机の上に。
ビジネスホテルというと一番わかりやすいです、って宿屋の主人のメイドさんは言ってたけど。
テレビがあるのか……
つくのかな?
スイッチを入れてみた。
なーんも映らん。
ニュースやってたらどうしようか、なんて思ってたんだが。
俺を殺した蟲山が、逮捕されたニュースとか。
……まぁ、見たいわけじゃ無いけどさ。
蟲山の奴が庇われてたら、俺は気分悪いしな。
それに……
現世を思い出すのは、今は良くない気がする。
バトルロイヤルに全力で取り組んでいる今の状態を崩したくない。
チャンネルを変えるボタンを弄っていく。
すると……
『有料放送は100マッカ』
えっ。
有料放送……
ちょっと待ってくれ。
ドキドキしてきた……
俺、そういうのはまだ見たこと無いんだよな。
恥ずかしながら……
無論、興味はあったんだけどな……
100マッカ……
ゾンビを1体倒せば余裕で稼げるお金だ。
……俺は明日の命も知れない身。
こういうときに、心残りがあると駄目だよな……
俺、17才だけど……
ええい、ままよ!
そう思い、決断したんだ。
するとだ。
カシャ、とダイヤルが回る音がして
『ハム子……!』
『ああっ! 天田君……ううん、ケンさん!』
おお……!
俺の目の前のテレビ画面に、裸の男女がくんずほぐれつしている様子が映し出された。
すげえ……! 無修正じゃん……!
俺は感動していた。
なんか、俺だけにはこういうの、回ってこなかったんだよ……
別に仲間外れにされている実感は無かったんだけどさ。
何でだ……?
まぁ、今はどうでもいいか。
シャワーを浴びて。
色々スッキリして。
俺は床に就く。
チェックアウトは例によってタイマーで、あと7時間近く残ってる。
今日はベッドで寝られる。
これで俺は満足だ。
これ以上の部屋は別に要らないな。
……水畑さんはどうか知らないけども。
水畑さん……
彼女は、昨日寝ながら泣いていたな。
誰かに謝りながら。
彼女の過去に、一体何があったんだろうか?
気にはなる。
だけど……
訊くことは出来ない。
そんなの、プライベート過ぎるし。
あと……
訊いたら、後戻りできない。
手に負えないなんて言えない。
そういう、恐れもあった。
でもさ……
可哀想だとは思うから。
俺に何とかできるなら、してあげたい気持ちはあるんだ。
……今日も、彼女は寝ながら謝るんだろうか……?
誰かに……
そんなことを考えているうちに。
俺は、眠りに落ちていった……
今の子のエロ事情ってどうなってんのかねぇ?
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