地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
エコノミーで1泊し。
次の日。
俺たちは、街の外に出て稼いでいた。
今日の狩場は森エリア。
周囲には、無数の大樹が生えている。
幹の太さが直径1メートル近い、大物だ。
「コ、コロサないで! 命だけはタスケテーっ!」
俺たちの前で、壺に入った太った小鬼が土下座してる。
六芒星が描かれた黄色い壺に、スッポリはまり込んだような、ぷくぷくした青い小鬼だ。
さっき集団で来て。
俺たちに電撃攻撃を掛けまくってくれたんだけど、コイツを残して全滅させて。
今、見逃して欲しければ、ペルソナカードを寄越せと迫ってるところなんだ。
「さっきも言ったけど、命が惜しいならペルソナカードを寄越せ」
「……これを渡せば見逃してくれるんだね?」
土下座からおずおずと差し出す。
俺は
「そうそう。アリガト」
俺は差し出されたそれを受け取って。
それと同時に
「クゥゥゥ……」
悔しそうに青い壺小鬼が消滅していく。
倒した場合とちょっと違うんだよな。
強制送還?
そんな感じに見えた。
……しかし、なんで素直にカードを寄越さないのか?
何か、奪われるとマズイことがあるのかね?
そんなことを考えながら、カードの内容を確認。
「戦車アガシオン……」
……ふーん。
そういう名前だったんだ。
……アガシオンは知らないな。
「やりましたねサイト―さん」
水畑さんはニコニコしながら、複数のペルソナカードを持っていた。
ここまでで手に入れたのは……
恋愛ピクシー
魔術師ジャックランタン
法王アンズー
星コダマ
正義エンジェル
ここに戦車アガシオンが加わって
計6枚。
……結構来たな。
「あと2~3枚取ったら1回街に戻ろうか」
俺はそう提案。
ペルソナカードは、ベルベットルームって場所で合体させることができるそうで。
そうすると、そのままサブペルソナとして使うより強いペルソナが手に入るらしい。
……だったらやるしかないよね。
「そうですね。良いサブペルソナが出来ると良いんですけど」
水畑さんも同意してくれてる。
……ここまで、俺たちは自身の強化を順調に行えている気がするなぁ。
そのときだった。
「サイト―さん! 危ない!」
水畑さんの顔色が一変し、俺に鋭い警告を飛ばしたんだ。
危ない……?
俺は
考える間もなく、横に全力で跳躍していた。
水原さんの目が、俺の後ろを凝視していたからだ。
……俺の後ろから、誰かが襲撃を……?
俺のその、一瞬の判断は間違ってなかったらしい。
俺が居た場所を、火炎が通り過ぎていく。
俺は後ろを振り返る、
そこには……
「ちっ、俺様の一撃を躱すとは……クソ面倒くせえなぁ……」
昨日の地獄宿ロビーで見かけたあの男。
モジャモジャ髪で鷲鼻の筋肉男が居たんだ。
……とても下卑た表情を浮かべて。
とうとう鴨志田が敵として現れた。
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