地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第19話 ベルベットルーム

 宙に浮くドア。

 

 これは一体……

 

「これがベルベットルームの入り口では無いでしょうか?」

 

 水畑さんの言葉に、俺は少し思案して

 

 確かに、近場にらしいものが無い……

 

 でも、明らかに異常な出入り口。

 不安はある。

 

 けれども……

 

(ええい、大丈夫だ)

 

 ここは安全地帯。

 トラップなんてあるわけない。

 

 そう思い、ドアノブに手を掛け

 

 ドアを開く。

 

 すると。

 

 ドアの向こうに、別の空間があった。

 まるでどこ〇もドア。

 

 ……その空間は

 

 青かった。

 

 青い絨毯に、青い壁紙。

 

 中に入ってみると……

 

 デスクと、ローテーブルと……

 

 2台のギロチンがある部屋。

 

 そこにはヒトが2人いて。

 

「ようこそベルベットルームへ」

 

 1人はデスクについている人影で。

 黒いタキシードを着た禿頭の老人だった。

 

 鼻が異様に長い老人で、目が血走ってる。

 ……で、耳が長い。

 

 ……絶対にこのヒト人間じゃない。

 

「私の名はイゴール。亡者の客人よ初めまして」

 

「ええと……ここでペルソナの合体をして貰えるんですよね?」

 

 俺に続いてベルベットルームに入って来た水畑さんが訊ねる。

 

「ええ。ここで行えます。合体させたいペルソナカードをそこの台に並べて下され」

 

 イゴールと名乗った老人が、ローテーブルを指差す。

 

「そこにいる者……ラベン2が世話をします故」

 

 ラベンツー?

 変な名前。

 

 青いワンピースを身に着けた、金色の瞳を持った少女。

 △学生に見える。

 

 髪の毛はサラサラロングのストレートで、薄い灰色っぽい金。

 ……プラチナブロンドって言うのかな。

 そこに蝶をイメージしたカチューシャをしていて

 

 で、非常に綺麗だった。

 

「ラベン2です。よろしくお願い致します」

 

 優雅に礼。

 

 おお……

 

 思わず、感嘆のため息が出てしまった。

 

 

 

「恋愛ピクシーと魔術師ジャックランタンの合体結果は……悪魔インキュバスです」

 

 ラベンツーと名乗る少女は、大きな黒い本を持っていて。

 その本を開き、その上に合体させたペルソナの結果映像を投影させて教えてくれる。

 

「悪魔インキュバスの使用スキルは……吸精攻撃、催眠攻撃、ですね」

 

 こんな感じで。

 

 俺たちは6枚のカードを合体させて、最適なサブペルソナ2つを作るために試行錯誤。

 結果

 

 恋愛ピクシー×正義エンジェル=審判アヌビス

 魔術師ジャックランタン×戦車アガシオン=女教皇シルキー

 審判アヌビス×女教皇シルキー=正義プリンシパリティ

 

 法王アンズー×星コダマ=塔ベルフェゴール

 

 このルートで決定。

 

 プリンシパリティは破魔攻撃、全体回復魔法を使用でき。

 ベルフェゴールは強力な氷結魔法と、火炎攻撃見切り能力がある。

 

 前者は水畑さん用、後者が俺用だ。

 

「では、はじめましょう」

 

 パタンと本を閉じ。

 ラベンツーはローテーブルに並べた6枚のペルソナカードを2枚拾い上げ

 

 2台のギロチンに近づいていく。

 

 そして……

 

「い、イヤー! 死にたくない!」

 

「あなたたちは自分が何をしているのか分かっているのですかッ!? これは主に対する反逆ッ!」

 

 ……2台のギロチンに、恋愛ピクシーと正義エンジェルがセットされていた。

 

 ペルソナカードが変化したんだな。

 ギロチン台にセットされ、首を枷で固定されてる。

 

 ペルソナカードから呼び出された2体の悪魔は真っ青な顔で暴れていた。

 

 だけどラベンツーはそんなことはどこ吹く風で

 

「さぁ、合体しますよぉ」

 

 事務口調で、ちっさな身体で、ギロチンの刃を支えているロープに斧を振り上げ

 

「ヤメテー!」

 

「呪われますよぉぉぉぉ!」

 

 悪魔たちの必死の声も意に介さず、彼女は無常に斧を振り下ろした。

 

 アアアアアアアッ!

 

 断末魔の叫び。

 刃は2体の悪魔を斬首して。

 

 吹っ飛んだ首と、ギロチン台に乗った身体がそのままエネルギーになり、融合。

 

 次の瞬間、別の悪魔の姿になる

 

 それはエジプト風の衣装を身に纏った、黒犬の頭を持つ青年の姿の悪魔で……

 

「これが審判アヌビスです。……さぁ、どんどんいきましょう」

 

 ラベンツーのその言葉に反応し、悪魔はカードに変化する。

 それを回収し……

 

 あと計3回、ギロチンの落ちる音と悪魔の悲鳴が轟いた。

 

 こうして俺たちは、現状で最適と思えるサブペルソナを手に入れたのだった。

 

 ……しかし

 

 すっごいな。

 ペルソナ合体……。

 

 あと、何で悪魔たちがペルソナカードを渡すのを渋ってたのかがよく分かったよ……




地獄だからペルソナ5方式が良いでしょ

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