地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第20話 魔人を狩ろうよ

「魔人を狩ろう」

 

 サブペルソナを揃えて。

 地獄食堂に食事に行ったとき。

 

 俺は水畑さんに提案した。

 

「魔人ですか……でも、遭遇するのが難しいのでは?」

 

 テーブルを挟んで。

 俺の向かいでA定食……白米系の日替わり定食……それの味噌汁を啜りながら、水畑さんは俺の提案に意見を出す。

 

 魔人。

 それは倒しても256時間後に再度復活する、外のエリアを徘徊している5体の悪魔。

 

 この地獄にそれぞれただ1体しか存在せず、倒すと強力な魔法の杖を落す。

 

「うん、基本はそうなんだけどさ……」

 

 1体だけ、遭遇が比較的簡単な魔人が居るんだよな。

 

 それは……

 

 魔人ゴーストQ。

 倒すと旺気(おうき)の杖を落す。

 

 旺気(おうき)の杖の効果は「1回だけあらゆる疑問に対する正解を教えてくれる」

 

「魔人ゴーストQを狩って、旺気(おうき)の杖を手に入れよう」

 

 俺のそんな提案に

 

「手に入れて、鴨志田の弱点を探るんですか?」

 

 水畑さんが、食べ物を飲み込んでから返す。

 俺は

 

「いや、違う」

 

 そんなの、訊いた時点での弱点だ。

 その後に鴨志田がサブペルソナを揃えて、修正することは可能なわけだし。

 

 訊くことによる意味合いが低い情報だと思う。

 それに、上手く行ったところで鴨志田1人。

 

 敵はまだ、他にあと5人居るのだし。

 

 すると

 

「だったら何を?」

 

 魚の身を食べながら、水畑さん。

 俺は彼女に

 

「魔人マタドールに遭遇する方法を訊ねるんだよ」

 

 魔人マタドール。

 コイツが落とすのが「相気(そうき)の杖」

 

 その効果は……「多人数で発動させる魔法<合体魔法>の使用」

 何度も使えるうえ、切り札という手札が増やせる優れもの。

 組んで戦っている俺たちには、うってつけのアイテムだ。

 

 他の魔人も色々な杖を落すんだけど、継続性や実現性を考えると、一番手頃なのがこれだと思うんだよね。

 

「ああ……!」

 

 その手があったか!

 そんな顔をする水畑さん。

 

 多分、このためにゴーストQだけ遭遇が比較的容易なんだと思う。

 

 

 

「まいどありホー! また来てホー!」

 

 ヘルタック商店で。

 魔人ゴーストQをおびき寄せるためのアイテムを買った。

 

 その名もスペシャルキャンディー。

 1000マッカ。

 

 見た目はぐるぐるキャンディー。

 

 あまり現実では見ないタイプの飴。

 

 これを、魔人ゴーストQが徘徊しているエリア「廃墟」に放置しておくと、ゴーストQが食べにくるらしい。

 そこを仕留める。

 

 これさえあれば、それなりに広い廃墟エリアを探しまくらなくても良いんだ。

 向こうから来てくれるんだから。

 

 ……ただまあ。

 

 このキャンディーを使った場合。

 魔人ゴーストQがパワーアップするらしいけどな。

 

「じゃあ、早速明日行きましょうか」

 

 水畑さん。

 俺はそれに頷いて

 

「今すぐ行きたいところだけど……魔人は甘い相手じゃないはずだしね」

 

 休息は大事だ。

 万全の状態で挑まないと。




ワンワンパニック。

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