地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
どうしよう……?
焦る。
俺は鴨志田に水畑さんが捕まったと理解した瞬間、追跡に移ったけど。
追跡していた鴨志田がビルの角を曲がった先。
そこに十字路があって、そこから先が分からないんだ……。
つまり、見失った。
女学生へのセクハラ関係で、いやおそらく、性暴力で破滅して地獄に来たような男に、水畑さんが攫われた……!
そんなの、絶対にヤバイ。
何をされるか分からないじゃないか……!
俺はそう、十字路の真ん中で突っ立って、必死で方法を考えた。
何か……追う方法は……!
手がかり……
足跡、無いか?
無いよッ!
道路、アスファルトだッ……!
俺にはこれで追跡する術はない……!
悪魔に訊けば……?
協力してくれるわけがないだろ……
そこで
俺はようやく気付いたよ。
魔人ゴーストQをギリギリの戦いで倒して、やっと手に入れた今後のためのキーアイテム……。
俺、殺されそうになった。
怖かったよ……
でも、使えるのは1回だけ……
また手に入れるには、もう1回あれを倒さないといけない。
今度は殺されるかもしれない。
……それでも、使うのか……?
次に手に入れるには、最低10日ちょっと掛かるんだぞ……?
その意味、軽く見てないか……?
この杖を欲しがってるのは、俺たちだけでは無いんだぞ……?
そんなの……
決まってる!
「
俺は決断した。
杖は惜しい。惜しいけど。
水畑さんには代えられない!
俺の頭の中に、初日に簡易寝台に泊まったときのことが蘇る。
休んでいるときに、罪の意識で苦しんでいるような女の子を見捨てるなんてありえないだろ!
そして杖は
「……右の道を直進するんだ」
俺の願いに応え、道案内をはじめてくれた。
「そこを左だ。そしてまっすぐ……」
杖の案内に従って俺は走り続ける。
無事でいてくれ……水畑さん……!
そして俺は、雑居ビル風の廃墟の前に来る。
「この中の、突き当りの部屋の前だ」
杖の言葉に俺は迷わず飛び込む。
幅3メートルくらいの通路。
そこを走って、走って。
突き当り。
そこの部屋の前。
ガラス張りのテナントで、何だか旅行会社のオフィスみたいに見える。
そこで……
しゃがみ込んだ鴨志田の後姿が見えた。
その瞬間、俺の手の中から、杖が消失する。
案内終了ってことか。
探し当てた鴨志田の周囲。
その周囲には、セーラー服の上だとか、スカートだとかが脱ぎ棄てられたみたいに散乱されてて。
それを目にした瞬間。
一瞬で、俺の頭に血が上った。
「てめええええええ!!」
声が抑えられず、俺は鴨志田に後ろから斬り掛っていた。
完全に、殺すつもりだった。
ヒロインは無事なのだろうか……?
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