地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
どうする?
逃げるのか!?
俺は地獄ガイドを読むのを止めて、思案する。
血色の悪い手は合計5セット地面から出て来てて。
どんどん這い出して来る。
……逃げたら即追いかけて来そうだな。
なんとなく、それが理解できた。
這い出してきているのは、ゾンビだった。
男女様々だけど、顔が出て来たとき確信した。
明らかに死人だ。
それは学生服を着ていたり、アメフトの防具を身に着けていたり。
チアリーダーの衣装を身に着けていたりしたけど。
全員死人で、それなのに動いてる。
……戦おう。
そこで俺が出した結論。
それは戦おうということだった。
俺にはペルソナ能力というものが与えられているらしい。
それを使えば勝てるはず。
正直怖いけど、目の前の困難から逃げるヤツに明るい未来はやってこない。
それが俺が17年生きて来て、他人にも説き続けた真理だ!
……やってやる!
ペルソナ能力はどうやって使うんだ……?
焦りで手が震えたけど、地獄ガイドのペルソナ能力の使用方法を書いたパートに目を走らせる。
亡者の腕輪に触れて、呼びかけてください。
自分の中のもう1人の自分に。
亡者の腕輪……?
そういえば、俺の右手首に腕輪が嵌ってた。
銀色の腕輪で。
表面に数字が表示されてた。
ダイヤルロックのナンバーみたいな感じで。
ただ、それは触っても動かない。
開錠のためのダイヤルじゃなく、数字を表示するためのダイヤルみたいだ。
現在は0と8が表示されてる。それぞれの単位として、アルファベット小文字のnに似た単位と「人」と書かれてる。
何だこりゃと思ったけど、今はそれどころじゃない。
後だ後。
「ニグガイルゥゥゥ!」
「ニグ喰ワセロォォォ!」
ゾンビたちが地面から這い出して来た。
もう猶予が無い。
俺は恐怖を押し殺し、後ろに下がりつつ、腕輪に触れて
念じた。
口から言葉を発しつつ。
「来てくれ!」
戦う意思と決意を込めて。
「ペルソナァァァァッ!」
その瞬間だった。
俺の身体からエネルギーが放射され、俺の目の前にそのエネルギーが形作った人影が出現していたんだ。
それは忍者のような黒装束の人影で。
顔に白い仮面をつけていた。
黒いざんばら髪で
右手に日本刀を握ってた。
そのとき。
俺の脳内に、声が響いた。
『我は汝、汝は我』
声は厳かな感じで。
俺に名乗りをあげた。
それは……
『よくぞ戦う意思を示した。我が名はゲンサイ……裁きの刃・ゲンサイ也』
ゲンサイ……
ペルソナ……
俺のペルソナ……
ゲンサイ……!
震える俺を他所に。
ゲンサイは身を屈め、刀を下段に構えた。
その構えは俺は知っている。
胴薙ぎを出すために最適で、本来は待ちに使う構え……
脇構え
ゲンサイは踏み込む。
そしてまるで閃光のような横薙ぎの斬撃を繰り出す。
その斬撃は地面から這い出して、俺に迫ろうとしていたゾンビたちを全て捉えていて
次の瞬間、全員を両断していた。
2つになって倒されたゾンビたちは、真っ黒に染まって、黒い塵になって消えていく……
……倒した?
そして、これが俺のペルソナ……
俺の力……!
俺はさ。
そのとき、恐怖は覚えなかったんだ。
興奮していた。
降って湧いて、与えられたこの力に……!
主人公は悪認定した人間を徹底的に追い込む人間なので、ペルソナは人斬りをチョイスしました。
本作を読んでいただき感謝です。
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