地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第33話 いや、ダメだろ

 さすがにすぐに信じるわけにはいかないような情報。

 地獄ガイドには「指定エリアを徘徊している」ってあったのに。

 

 だから

 

「それは確かな情報なんでしょうか?」

 

 そう、訊ねたら

 

「……分からないけど。数日続けて、同じ箇所で見かけたんだ」

 

 やってみる価値はあると思わないか……?

 

 そんな、明智さんの言葉。

 

 ……確かに。

 

 現状、危なすぎる能力を持つ相手を攻略できるかもしれない解決策。

 魔人・時の翁がどれほど強いのか知らないけど、3人掛かりなら多分やれるハズ。

 

 やらないで諦めてしまうのは、あまりに勿体ない。

 大体、他に手が無いのだし……

 

「ええ、そうですね」

 

 俺は明智さんの言葉に同意した。

 

 

 

「同意してくれて、嬉しいよ」

 

 これで生き残らせてはいけない亡者を排除できる。

 

 そう言いながら、ソファに身を預け。

 フーッと息を吐く明智さん。

 

 俺は

 

「……開田を倒したらどうするんですか?」

 

 なんとはなしに、訊いた。

 

 他にも居るかもしれないし。

 絶対に勝ち残ってはいけない種類の亡者。

 

 ……俺としては

 

 3人で組んでいくのもありなんじゃないのかと思い始めてた。

 この人も、水畑さんと同じように悪い人間に思えなかったんだ。

 

 開田というあの狂った女に対する嫌悪感。

 本物だったから。

 

 だけど……

 

 そんな人が何故、この地獄に堕ちて来たんだろうか……?

 

「開田を倒したら……別にどうもしないよ。考えてない」

 

 そう、俺の問いに答えてくれる明智さんを見つめ

 

「あの」

 

 ……俺は、そこが気になって。

 

「何で明智さんはここにいるんですか?」

 

 思わず、訊いてしまった。

 相当、プライベートなことなのに。

 

 

 

「何でって」

 

 明智さんは腕を組み。

 少し、俺たちから視線を逸らし

 

 少し、迷った様子を見せて

 

「刺された」

 

 一言。

 

 えっ

 

「……何で?」

 

 通り魔にでもやられたんだろうか?

 

 そう思ったけど、違ってて

 

「10股がバレて、付き合ってた女性たちにバレンタインデーのときに殺られたんだ。寄ってたかってめった刺し」

 

 ええと……

 

「いやあ、本命の彼女は居たんだけど、それじゃどうもダメだったんだよね。悪いことをしたと思ってるよ……」

 

 遠い目をしながら、明智さん。

 

 明智さん、人としてはすごく良い人だと思ったんだけど……

 男としては最悪なのか……?

 

「いや、ダメだろ……彼女がいて、他の女性と付き合うなんて」

 

 そんな言葉が、俺の口から気が付いたら出ていた。

 

 そして明智さんは俺のそんな言葉に

 

「本当にそうだよね……ここに来る前の僕は、そんなことも分からなかったんだ……やり直せるものならやり直したいよ」

 

 そう、悲しそうな声で返したんだ……。




言う相手が違うんだがな。

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