地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
そんな感じで明智さんの壮絶な過去を聞き、話は終わった。
ついでに身の上を訊いたら、明智さんは高校3年生で。
俺たち2人の1コ上の先輩だということが分かった。
「大学受験寸前に死んだから、そこが残念かな」
明智さんは明るい。
なので、やったことは結構アレなのになんか……
気にならなかったんだ。
「さて、どうしようか」
明智さんが去った後。
俺は水畑さんに訊いた。
一応、出撃は今から12時間後にしようという話はしたけど。
そう思いつつ、この宿の壁に引っ掛けられている時計を見る。
……寝る時間は6時間もあればいいよな。
このまま宿を取って休んでしまうのは何だか惜しい気がした。
これから、強力な悪魔と戦うわけだしな……
元々デートの予定で、襲撃されたからそれはおじゃんになったわけだけど。
死闘が予想されるなら、美味しいものは食べておきたいかもしれない。
「水畑さん、地獄食堂に行かないか?」
「ゴハンですか?」
「そう。それでちょっと奮発しよう。……ゴーストQであれだけ強かったわけだし」
食事会の提案。
「だったら、明智さんも呼びませんか? ……共闘するわけだし」
ああ、確かにそうだな。
確か明智さんは……
ヘルタック商店に備品を買いに行くって言っていた。
じゃあ、俺たちも行くか。
「分かった。そうしよう」
俺はソファから立ち上がった。
そしてその道中。
また、あの派手なオバサンに出会ったんだ。
開田……
今度は1人しかいなかったけど。
今度はあからさまに敵意の視線を向けている……
水畑さんに
自然に背中に庇う。
会話はしない。
倒す相手だしな。
そしてそのまま擦れ違おうとしたら
「……久保の奴、上手くやれなかったのね。他人の指令で襲撃するのは対象外とか、そう言うのは無いのか。クソッ」
そんなことを呟く。
俺はそれがカチンときて
「……卑怯なことしてんじゃねぇよ。クズ」
思わず、黙っていられなかったから。
言ってしまった。
すると
「なによ! 卑怯なのはその女でしょ!?」
眼を剥いて、金切り声を上げた。
「若いというだけで、男を取り放題! ふざけんな! 女王になるのは私よ!」
……相手をするだけ無駄だな。
本当に、不快な奴。
だから
「安心しろ。お前は必ず脱落させてやる。……今のうちに地獄で鬼に拷問される心の準備をしておけ。……クズのババァ」
「なによ! このガキ!」
……俺はそこで相手を打ち切り、水畑さんを引っ張って立ち去って行く。
開田はずっと喚き散らしていた。
「外で出会ったら必ず嬲り殺しにしてやるからね! 私のペルソナを舐めるんじゃ無いわよ!」
そして
……最後に聞こえて来たその言葉は、俺に「こんな奴に絶対に負けられない」という強い決意をさせたんだ。
こんな外道に負けるわけにはいかない。
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