地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第34話 こんな奴には負けられない

 そんな感じで明智さんの壮絶な過去を聞き、話は終わった。

 ついでに身の上を訊いたら、明智さんは高校3年生で。

 

 俺たち2人の1コ上の先輩だということが分かった。

 

「大学受験寸前に死んだから、そこが残念かな」

 

 明智さんは明るい。

 なので、やったことは結構アレなのになんか……

 

 気にならなかったんだ。

 

 

 

「さて、どうしようか」

 

 明智さんが去った後。

 

 俺は水畑さんに訊いた。

 

 一応、出撃は今から12時間後にしようという話はしたけど。

 そう思いつつ、この宿の壁に引っ掛けられている時計を見る。

 

 ……寝る時間は6時間もあればいいよな。

 このまま宿を取って休んでしまうのは何だか惜しい気がした。

 

 これから、強力な悪魔と戦うわけだしな……

 元々デートの予定で、襲撃されたからそれはおじゃんになったわけだけど。

 

 死闘が予想されるなら、美味しいものは食べておきたいかもしれない。

 

「水畑さん、地獄食堂に行かないか?」

 

「ゴハンですか?」

 

「そう。それでちょっと奮発しよう。……ゴーストQであれだけ強かったわけだし」

 

 食事会の提案。

 

「だったら、明智さんも呼びませんか? ……共闘するわけだし」

 

 ああ、確かにそうだな。

 確か明智さんは……

 

 ヘルタック商店に備品を買いに行くって言っていた。

 じゃあ、俺たちも行くか。

 

「分かった。そうしよう」

 

 俺はソファから立ち上がった。

 

 

 

 そしてその道中。

 

 また、あの派手なオバサンに出会ったんだ。

 

 開田……

 

 今度は1人しかいなかったけど。

 今度はあからさまに敵意の視線を向けている……

 

 水畑さんに

 

 自然に背中に庇う。

 

 会話はしない。

 倒す相手だしな。

 

 そしてそのまま擦れ違おうとしたら

 

「……久保の奴、上手くやれなかったのね。他人の指令で襲撃するのは対象外とか、そう言うのは無いのか。クソッ」

 

 そんなことを呟く。

 

 俺はそれがカチンときて

 

「……卑怯なことしてんじゃねぇよ。クズ」

 

 思わず、黙っていられなかったから。

 言ってしまった。

 

 すると

 

「なによ! 卑怯なのはその女でしょ!?」

 

 眼を剥いて、金切り声を上げた。

 

「若いというだけで、男を取り放題! ふざけんな! 女王になるのは私よ!」

 

 ……相手をするだけ無駄だな。

 本当に、不快な奴。

 

 だから

 

「安心しろ。お前は必ず脱落させてやる。……今のうちに地獄で鬼に拷問される心の準備をしておけ。……クズのババァ」

 

「なによ! このガキ!」

 

 ……俺はそこで相手を打ち切り、水畑さんを引っ張って立ち去って行く。

 開田はずっと喚き散らしていた。

 

「外で出会ったら必ず嬲り殺しにしてやるからね! 私のペルソナを舐めるんじゃ無いわよ!」

 

 そして

 ……最後に聞こえて来たその言葉は、俺に「こんな奴に絶対に負けられない」という強い決意をさせたんだ。




こんな外道に負けるわけにはいかない。

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