地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「どういうことですか……?」
思わず、そう言っていた。
本当は理解してる。
けど……
認めたくなかった。
明智さんは女性にはだらしないかもしれないけど、良い人だと思っていたから。
なのに……
何であんなクズと……?
「そんなの決まってるでしょう? 男って本当に馬鹿ね」
クズ女・開田はそんな俺をせせら笑った。
「明智クンは、最初から私の側なのよ。忠実な私の
「そういうことなんだ。悪いね。斎藤君」
俺を嘲る笑みを浮かべる開田と、困ったような笑みを浮かべる明智さん。
もう、決定的なその構図……
「ああ、そっすか」
俺は、現実を受け入れることにした。
俺は負けるわけにはいかないし。
……水畑さんをこいつらにやらせるわけにはいかない。
「……俺、明智サンのことは好きでしたよ。良い人だと思ってました……ガッカリです」
言いつつ、自分のペルソナを召喚する。
俺から放射されたエネルギーが形を持ち、黒衣の仮面剣士の姿になる。
ゲンサイ……!
「それは悪かったね。傷つけてやろうと思ってしたわけじゃ無いんだ」
爽やかな笑顔のまま。
明智さんは自分のペルソナ召喚をした。
ストライプ模様の角を持つ戦士……ロキ。
そして俺たち2人、互いに剣を抜き。
向き合う。
そして
「ヨシミ様、彼は僕に任せてくれませんか? こういうのは、多勢に無勢で決めてしまうのは無粋です」
明智は俺から目を離さずにそう言い
「なるほど。男同士の決闘ってわけね。私はイイ女だから、そう言うことに理解があるわ。好きにやりなさい」
その間、私はこの頭ユルユルの小娘を甚振って遊んでいるから。
終わったら教えてね。
……そんなことを、ニヤニヤしながら開田は口にする。
水畑さん……!
俺は水畑さんを守るために駆け寄ろうとした。
だけど
「おっと」
その前に、明智が回り込んできた。
「キミの相手は僕だよ」
……爽やかな笑みを浮かべたままで
「アンタ! あんなクズの下にいて恥ずかしく無いのか!?」
俺はそう言いつつ、斬りかかる。
手にした刀の刀身で、明智の構えたサーベルを横に弾き、真正面から。
明智はそれを体捌きで余裕で躱す。
躱しつつ、彼は
「……キミはさ、他人の本性を安易に判断する癖を直すべきだね」
そんなことを言い出したんだ。
俺をもっと怒らせて、倒しやすくするつもりか!
「ああ、そうかもな!」
だから俺はその言葉を聞き流し、適当に返そうとしたが
「……その癖は、周囲に流されず自分の目をあくまで信じるという、強固な自分があって、かつ偏りの少ない目を持ってるっていう美点ではあるのかもしれないけど……」
明智は穏やかな声で。
煽るふうではなく、諭すみたいに
「同時に、それは自分の意見に固執する、または騙されやすいってこととも同義なんだよ」
……こんなことを言って来たんだ。
そのとき
「皆、こいつは小学校6年のとき、いじめの主犯だったんだ。とても卑劣な奴だったんだよ」
……俺が、蟲山を告発したときのことを思い出した。
中学に上がったときに同じクラスになり。
数日で俺がクラス内での一定の地位を確保した後。
速やかに情報を皆に開示したんだ。
小学校6年のときに起きたことが、また中学でも起きたら事だから。
「こいつに影響されて、いじめに加担した人間は泣いて後悔した。……罪の意識は持つのが辛いんだ」
真剣な顔を意識した。
穏やかに。
威圧的に語ると、反感を買うかもしれないし。
「だから気をつけろ。朱に交わると赤くなるという諺があるだろ……?」
すると……
「へぇ、最低な奴だな。クズじゃん」
「分かった、気を付ける」
「ありがとう。騙されて影響されないようにするよ」
クラスの皆は、俺に同調してくれた。
……そして。
蟲山は、あの中学で物理的にいじめグループを作ることが不可能になった……。
暴露するときも、名誉棄損で訴えられないように、タイミング、言い方は意識しているわけで。
流れ上仕方なく、を意識。(非常にたちが悪いやり方)
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