地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第4話 俺の決意

 貪るように俺は地獄ガイドを読んだ。

 

 なるほど、なるほど……

 

 ペルソナを使用するのには精神力を使用するんだな。

 で、最初はあまり長く出しっぱなしにはできなくて、慣れてきたら出す時間が伸びて来る。

 訓練すれば伸びるのか。

 

 ふーん、なるほど……!

 俺は小学校からずっと剣道やってたけど、それと同じで、練習が大切なんだな。

 

 燃えるな……!

 

 ……そして集中的にペルソナの項目だけ読み込んで。

 

 パタンと本を閉じたとき。

 

 俺は、死んだのか。

 

 そこを否応なく思い知らされて。

 降って湧いた力の興奮に誤魔化されて、まともに考えていなかったことが。

 

 ……ようやく、実感できた。

 

 ああ、父さんにも母さんにももう会えないのか。

 辛いな……

 泣きそうになる。

 

 それをやったのは、アイツか……

 蟲山……!

 

 俺を線路に突き飛ばしたときのアイツの顔は、醜かったよ。

 

 やってやった、って顔をしてやがったな。

 

 クズの癖に。悪の癖に。

 

 (ひとえ)に、お前の人生が壊れたのは全て自分のせいだろうが。

 自業自得なんだよ!

 

 中学時代に2度と悪さができないように、小学校時代の無様な姿を暴露したけど。

 そこで悔い改めて真人間になれば、その後の転落は無かったんだ。

 

 つまり、全てお前のせいなんだ。

 そこを理解せず、喚き散らして、挙句殺人だと?

 

 ゴミ野郎が……!

 

 俺は怒りに震えた。

 そしてそれで、両親への申し訳なさと寂しさを上塗りした。

 

 ……地獄ガイドによれば、勝ち残れば現世に復活できるとあった。

 だったら、やってやるよ……

 

 ここは地獄なんだろ?

 

 俺が何故ここに来ることになったのかは理解に苦しむけど、俺の他はきっとそれなりの連中ばかりのはず。

 俺には、躊躇う理由が無かった。

 

 そしてとりあえず、街のエリアを目指そうと歩き始めたんだ。

 街エリアには、食堂と宿泊施設、そして武器屋、道具屋、書店、その他。

 各種店舗があるらしい。

 

 ……街エリアは戦闘禁止。

 

 つまり、安全地帯。

 地獄ガイドの残りの項目は、そこでゆっくり読み込もう。

 

 こういうのは、把握してるヤツが強いんだ。

 何が何でも、俺がこのバトルロイヤルに勝ち残ってやる……!

 

 そう、決意を固めたとき。

 

「ペルソナーッ!」

 

 ……声が、聞こえて来たんだ。

 女の子の声だった。

 

 え……?

 声……?

 

 俺以外の人語。

 というか、ペルソナ?

 

 ……まず間違いなく、俺以外の亡者が近くにいる。

 どうしよう、と思った。

 

 俺以外の亡者は、たった1つの復活の権利を争い、殺し合うライバル。

 つまり敵なんだ。

 

 俺はどうするべきなんだろうか……?

 

 ちょっと、迷った。

 だけど最終的に

 

 いずれ戦う相手が、どういうペルソナを使うのか。

 それが見れるかもしれないんだ。

 

 だったら、行くべきだろう。

 敵のことは把握しておくべきだからさ。

 

 なので俺は……

 

 声が聞こえた方向に、駆け出したんだ。




次回、2人目のペルソナ使い登場。

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