地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第43話 水畑さんとラブホ部屋

 どうしよう……

 ここに、誰かいる。

 

 部屋の制限時間は3時間だから、3時間以内にここから出て来るのか……

 

 ちょっと躊躇ったが、ドアに耳を寄せて聞き耳を立てる。

 

 ……女性の喘ぎ声が聞こえる。

 

 やってんな。

 

 ……とすると。

 隣の部屋の壁からでも、いけるか……?

 

 この部屋の借り主の気持ちになって考えると、散々女の子と色々楽しんで部屋を出てきたら。

 知らん奴がデンと部屋の前で待ってる。

 

 ……これ、気分悪いだろ。

 

 だったら、選択肢は1つ。

 

「水畑さん、隣の部屋に入ろう」

 

 小声で、彼女に

 

 水畑さんは

 

「分かりました」

 

 頷いてくれる。

 

 

 

 使用中の部屋の隣の部屋を開錠し、中に入る。

 

 ……中は

 

 ハートの形のベッドと、中がスケスケの浴室。

 スケベ椅子……

 

 って

 

 今更ながらに気づく。

 

 俺、女の子と一緒にラブホに入ってる……!

 

 それを意識するとドキドキしてくる。

 いや、別にそういう目的で入ってるんじゃ無いんだけどさ。

 

 他の亡者に接触することで頭いっぱいで気づいてなかったんだ。

 水畑さんは……

 

 特に、変化なし。

 真顔。ノーマルモード。

 

 えっと……

 

 ちょっとだけ、ショックを受ける。

 俺のことは、最初から眼中に無いってことなのか。

 

 凹むなぁ……

 

 いや、勝手に凹んでろって言われたらその通りなんだけどさ。

 

 

 

 

 ピンクに染まりつつあった思考に、その態度で水をぶっかけて冷ましてくれた水畑さん。

 

 壁に耳を当てたら、なんとか隣の部屋の女性の喘ぎ声が聞き取れたので。

 交代で、隣の部屋の音の途切れる瞬間を待つことに。

 

 渡されたタイマーを参考に、20分毎に交代する約束で。

 

 今、水畑さんが訊き耳をする番。

 

 壁に耳を当て、隣の部屋の音を聞いてるんだけどさ……

 

 まぁ、うん。

 水畑さん、まぁ綺麗だから。

 

 絵になるんだよね……

 

 床の上に膝をついた脚や、壁に手を当ててる腕のライン……

 そこから続く身体の線……うなじ……髪の毛……

 見惚れそうになる。

 

 何だろうな?

 出会ったときはそんなこと無かったはずなのに。

 

 まあ、それもだけどさ

 

 しかし……

 彼女、隣のR指定の音を聞いてるけど、あまり恥ずかしそうにしていないな。

 

 ……女の子に夢を見すぎなのかなぁ?

 

 まあ俺、現世では死ぬまで彼女が出来たことが無かったし。

 女の子を語れるほどは知らんのだけど。

 

「あっ」

 

 そんなことを考えていたら。

 

 水畑さんが声をあげた。

 そして俺に向かって少し興奮気味に報告をする。

 

「サイト―さん、終わったみたいです。もう時間か、って言ってます」

 

 その言葉で俺の方も切り替わる。

 

 ……そっか。

 

 よし。

 気合を入れるぞ!




主人公は一人っ子なのです

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