地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
ドアを小さく開けて、隣の部屋を見張る。
出て来た瞬間に、偶然同時に出て来た風を装うんだ。
ドキドキする。
水畑さんと2人、寄り添うようにして隣の部屋のドアが開くのを待つ。
時間としては短いはずなんだが、だいぶ長く感じた。
そしてガチャっとドアが開いたとき。
俺は気合を入れる。
これから会うのは、地獄に堕ちてしまった男。
そんな男が、一時的にでも手を組める相手なのかを見極めるんだ。
「お兄さん、ステキだったわ。また遊びに来てね」
……サキュバスのおねーさんと一緒に出て来たのは。
年齢は絶対成人してて、中年って言うほどでもない。
かといって、若すぎない。
……20代後半くらいかな?
で、身長は低いとはいえず、デカイとも言えない感じ。
170センチ超、180センチ未満?
180センチを超えると、俺は大きく感じるんだ。
そして筋肉質で……顔つきが、獰猛な感じがした。
眼の鋭さが猛獣みたいだ。
薄笑いを浮かべていたけど、そこに柔らかさなんてない。
髪型はドレッドヘアで、色は黒。
服装はアーミーパンツと黒タンクトップ。
ガタイがすごく良いのでメッチャ似合ってるけど……
この人、大丈夫なんだろうか……?
とても堅気に見えない……
そう不安になったけど、ここは暴力禁止エリア。
いきなり襲われることはないはずだし、そのビビリには意味がない。
だから俺は
気合を入れて、飛び出した。
「あ、はじめまして」
まるで偶然出会って、咄嗟に挨拶をしたという風を装って。
すると
「ああ……? オマエラ、知らん顔だな」
彼はそう返して来た。
そりゃそうでしょうね。
だからはじめましてなんですけど。
……今の会話で考えるに。
この人、あまり注意深く他人の話を聞かないのかもしれないな。
今の返答は、俺の最初の挨拶を聞き流したってことだし。
「……ふぅん」
店の外に出て。道端で座って貰い。
自動販売機で買って来た飲み物「後光の紅茶」を渡して。
俺の話を聞いてもらった。
明智という男が、生前殺し屋をしていた疑いがあり、敵に回すと恐ろしいので、倒すまでの間こっちと手を組まないか? という内容の。
彼は……名前は
体型が引き締まってることを褒めたら、元々傭兵をしてたと教えてくれた。
彼は……道に脚を投げ出して座り、渡したペットボトルの飲み物「後光の紅茶」のキャップを捻り、フタを開け。
中身を一気に飲み干して、空になったペットボトルを躊躇いなく投げ捨てた。
そして
「面白そうじゃねえか」
そんな返答を。
おお、だったら……
そう、思ったら
「そういう奴なら、タイマンでぶっ殺してェな」
心底嬉しそうに。
彼はそう言い。
俺はその返答に絶句する。
……この人、一体何を言ってるんだ?
バトルロイヤルものなら、1人はこういうのが要るのよね。
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