地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
閻魔大王……!
閻魔大王がこの、廃墟エリアをうろついてるのか……?
どうしよう……?
「お前たちの罪が見える……」
出会った相手が相手なので、俺が動揺していると
閻魔大王は喋りはじめた。
……絶対に言われたくないことを。
隠しておきたかったことを。
「
なッ……!
ふざけんな!
アイツはクズだろうが!
全部アイツが悪いんだ!
そう言い返そうとした。
だけど……
俺は、水畑さんの視線を意識した瞬間。
その言葉を、口に出来なくなった。
ここで閻魔大王に反論し、争って。
あくまでこの閻魔大王の言ったことを言いがかりだというふうに振舞ったら。
俺は彼女の目にどう映るのか……?
固まる俺。
閻魔大王はそんな俺を無視して
続けて
今度は
「
ビクン、と彼女の身体が震える気配を感じた。
続いた言葉は
「お前は穢れているという理由で、自身の親兄弟を皆殺しにして、自らもその命を絶った……命を軽んじる、罪深き者……!」
えっ……?
俺は振り返った。
水畑さんは青褪めて、震えていた……。
水畑さん、今の話本当なの?
訊きたかったけど。
その顔が物語っている。
今、閻魔大王は本当のことを言ったんだ……!
水畑さんは
「で……でも」
震える声で
「
閻魔大王に目を向けながら
「どうせ将来、自分の子供に売春や万引きをさせる大人になるに決まってるから……! 殺すしか……!」
真っ青だった。
真っ青だったけど……
そう、ハッキリ言ったんだ。
それが……水畑さんの罪……!
彼女の言った内容に、全てが繋がった気がした。
「水畑さん……」
彼女は殺人犯。
しかも、閻魔大王の言うことから察するに、自分の家族を全員殺した女の子……
でも俺は……
彼女を非難することがどうしても、できなかった。
どうしてだ……?
殺人犯なんて、悪以外の何者でもないはずなのに……!
「そうか。あくまで自らの罪を認めぬというのだな。お前は」
閻魔大王の声は威厳があり。
威圧する波動を感じた。
そして続けて
「
その両手を大きく広げ
「……ならば、同じことを彼らの前で言ってみせい!」
その瞬間。
空間が歪み
そこから
「オネエ……」
「オネエチャン……!」
小学生低学年から、高学年の男女3人が出現した。
小1くらいの男の子が1人。
それより年上の女の子が2人。
その全員が、首に大きな切り傷があって、ダラダラと血を流して。
その手に、包丁を持っている。
そしてその全員が……
水畑さんを憎々し気に睨みつけていた。
水畑さんは……
「あ……!」
ガクガクと震え……
「うわああああああ!!
叫ぶ。
……ボロボロと涙を流しながら。
ヒロインが地獄に来た理由。
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