地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「単刀直入に言いましょう。……私と一緒に世直しの手伝いをするつもりはありませんか?」
穏やかな笑みを浮かべた老紳士。
見た目だけは。
知的レベルは高そうで、優しそう。
……詳しい情報を知らなければ、彼の話を聞き入ってしまうかもしれない。
そう言う雰囲気のある男だった。
俺は
「アンタの口にする世直しなんて真っ平ごめんだ」
迷うことなく言い返した。
松山は
「……なんと愚かな……」
悲しそうに。
「私に協力すれば救われるというのに」
大真面目なその言葉に
「あっそ、そんなの知ったことではないね」
……カルト宗教の大物教祖とまともに会話なんて出来るか。
危険すぎる。
それに……
「アンタみたいなイカれたテロリスト、現世復活なんて絶対阻止だ」
この結論は変わらないんだ。
こっちは3人いる。
向こうは2人だけど……
もう、片方は
覇気のない、オドついたアイツ……
久保だった。
あのクラゲ野郎……
松山に出会って、その下に着いたのか。
どんだけ自分が無いんだ。
クズ野郎。
あいつはきっと何も出来ない。
だから実質1対3だ。
……松山に対しては、人間として異常で、恐怖を覚えた相手だから少し気圧されたけど。
冷静に考えればチャンスかもしれない。
戦闘のプロの嶽下と比較したら、おそらく危険度は低いハズ。
……やってやる!
「ペルソナーッ!」
「ペルソナ」
俺と明智さん。
自分のペルソナ……ゲンサイとロキを召喚した。
先手必勝!
刀を抜き、ゲンサイと同時に斬りかかる。
明智さんも同様に、サーベルを抜いて突撃する。
二刀……いや、四刀の斬撃。
だが
松山は、ゆらりと動き。
腰の鞘から、刀を抜いた。
……二刀流!
「……数を頼みにすれば、無法が通じるとお思いですか?」
そして俺たちの斬撃を捌き切り、後ろに大きく跳躍。
「お見せしましょう……我が神の力を……!」
そこまで言って、松山は
能面のような無表情になり、腕をクロスさせ。
その両手に刀を引っ提げたまま、自身の亡者の腕輪に触れた。
……そして
「ペルソナ……!」
松山が、自身のペルソナを召喚した。
放射されるエネルギー。
形成される松山の本質を象徴する姿。
それは……
白い仮面を被った巨人の生首。
ただし、そこに6枚の翼が生えている。
そこに、首の大きさに見合う大きさの巨大な手首が2つ、浮いていた。
色は、いずれも純白だ。
「我がペルソナの名は……セラフ!」
セラフ……!
天使の名前だったっけ……?
良く知らないけど……
だが、セラフから伝わって来る波動に、並のペルソナでは無いことを俺は肌で感じ取った。
……コイツ……!
ヤバ過ぎる……!
汗が、流れた。
「浄化してやるぞ! 邪悪の徒共めが!」
そして。
松山のその言葉に合わせるように
ガチャンと宙に浮かぶ手首の手のひらが開き。
中から金属の筒……バルカン砲の銃口が
……飛び出すように伸びて来た……!
メシア教と重火器は相性が良い。
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