地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第65話 これで、次の戦いまで一緒に居られますね

 スイートルーム。

 

 2000マッカ。

 

 内装は前情報通り、旅館の部屋。

 

 座椅子が数個ある座卓に。

 

 計10畳くらいの畳の部屋が2つ。

 

 ……片方がテレビと座卓がある部屋。

 居間っぽい部屋で。

 

 もう片方に布団が敷いてある。

 

 ……1つだけ。

 

「へぇ、エコノミールームよりずっと広いですね」

 

 ……ミルファが隣で嬉しそうに部屋を評価してる。

 

 今晩、彼女とこの部屋に泊まるんだ。

 ……布団は1つなのに。

 

 

 

「あの、質問なんですけど」

 

 地獄宿に戻って来て。

 部屋を取ろうとしたときだ。

 

 ミルファが、宿の受付の赤眼のメイドさんに言ったんだ。

 

「1つの部屋を2人で使うのはアリですか?」

 

「……それは、エコノミールーム以上の部屋を1つだけ借りて、2人で泊まりたいとそういうことですか?」

 

「はい」

 

 えっと……

 

 俺は何も言えなかった。

 それを俺から言い出すような……さすがにそんな勇気は無かったし。

 距離感掴めて無いし……

 

 それに、明智さんとの約束もある。

 この場合、俺はなんて言えば良いんだろうか……?

 

 そんな俺を他所に、ミルファはメイドさんとの会話を進めていく。

 

「可能ですよ。ただし、2人分の料金をいただきますが。……必要物品を2人分要求されるのであれば、ですが」

 

「必要物品って何ですか?」

 

「お饅頭と、洗面セット、タオル、浴衣……」

 

 メイドさんが挙げる必要物品……備品かな? それはほとんどヘルタック商店で調達できるものばかりだったけど。

 

 最後のひとつだけ。

 

「あと、布団です」

 

 聞き逃せないのがあった。

 なん……だと……?

 

 だけど

 

「わかりました。それでいいです」

 

 そこまで聞いて、頷き。

 俺を振り返り

 

「マサフミ君はそれでいいですか?」

 

 ……俺に振って来る。

 この状況で、嫌とは言えないだろ……

 実質、選択肢ねぇじゃん……

 

 それにまあ、本音で言えば当然嫌じゃ無いわけで……

 

 だから俺は

 

「……払います」

 

 スイートルームの支払いを決断した。

 

 

 

 ……で、今に至る。

 

 彼女は嬉しそうで。

 それは俺も嬉しい。

 

 好きな子が喜んでいるのは嬉しいし。

 この状況を望んでくれてることは、誇らしささえあった。

 

 ……ここに来るまで、ずっと手を繋いでいた……。

 

 でもさ。

 

 良くわかんないし。

 暴走だけはしないようにしないとな。

 

 明智さんとの約束があるから。

 

「これで、次の戦いまで一緒に居られますね」

 

 備え付けの電気ポットからお茶を淹れながら、嬉しそうに彼女は話す。

 俺の分と、彼女の分。

 

 彼女の分の湯飲みは、ヘルタック商店で買って来たマグカップ。

 

「……料理もできれば、朝御飯作ってあげられたんですけど……それだけが残念ですよ」

 

 ここにはキッチンは無いですからねー

 

 そう、笑顔で言う彼女は

 本当に、嬉しそうだった。




童貞少年にこれはキツかろう……

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