地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第70話 その後しばらく

「ペルソナーッ!」

 

 今日も砂漠だ。

 魔人マタドールがうろついていないかな。

 そんなことを思いながら砂漠を彷徨う。

 

 ミルファはスレイプニルを呼び出し跨って、今日も俺たちの間の一軍戦力で頑張っている。

 8脚の軍馬は、ミルファを乗せて空を駆け、空で背中に翼を持つ獅子頭人身の悪魔と戦っていた。

 

「あれが一番の大物だろうけど、彼女に任せておけば大丈夫だろう」

 

 俺と明智さんは、地上で老人の顔とライオンの胴体、蝙蝠の翼と蠍の尾を持つ悪魔2体と戦っている。

 ……つーか多分、こいつはマンティコアだな。

 

 流石にこれは俺でも分かった。

 

「ええ、ミルファ1人でやってくれると思います」

 

 俺は全く心配していない。

 実際、今のところ彼女の方が強いはずだし。

 

「君たちは……」

 

 明智さんがマンティコアと切り結びながら話す。

 

「外の世界ではキッチリ公私を分けて気持ちを切り替えているのは感心するねッ」

 

 ……ちょっとだけ恥ずかしくなる。

 まぁ、その分街の中ではベタベタしてるんだけどさ。

 

「だって危ないでしょう!?」

 

 外の世界は殺し合いの世界なんだから。

 そこに恋人気分を持ち込んだら絶対ダメだろ。

 

 戦闘者の気持ちに切り替えないと。

 

「そりゃそうさ。だけどねッ」

 

 明智さんはそこで自分のペルソナを呼び出し、マンティコアに光弾を浴びせた。

 ロキの手から放たれる純白に輝く光の球。

 

 マンティコアの悲鳴を響かせつつ明智さんは

 

「大人になってもそれが出来ない人はざらにいるんだよッ!」

 

 そこに踏み込み、サーベルをマンティコアの目に突き刺し。

 マンティコアを仕留める明智さん。

 

 そっか……

 まぁ、分かんないことも無いけどな。

 

 俺もついつい、油断すると外の世界でミルファとベタベタしたくなるときはあるからさ。

 だって、好きだから。

 

 恋人になって、常に一緒にいるようになって。

 ますます、どんどん好きになっている自覚がある。

 

 本音を言えば町から一歩も出たく無いんだけど、それは駄目だから、こうして頑張っているんだよね。

 

「褒めて下さりどうもです!」

 

 とりあえずそう言いつつ

 

 俺は俺で……

 

「ペルソナッ! トール!」

 

 ……ここに至るまで、合体を繰り返して。

 作って来たサブペルソナ……

 戦車のトールを召喚する。

 

 俺の傍に出現する、黄金の兜とマントを身に着けた、巨大なハンマーを持つ巨漢。

 

 電撃攻撃と、強力な物理攻撃。

 そして敵の物理攻撃に自動で反撃をしてくれる、頼れるサブペルソナだ。

 

 トールはハンマーを振り上げ、マンティコアを狙う。

 その大きさに、マンティコアは明らかに怯んでいた。

 

 今だッ!

 

 踏み込んで。

 その首の根元に刀を突き刺す。

 

 それでマンティコアが絶命し。

 俺の腕輪にマッカが加算され……

 仕留められたマンティコアが塵になる。

 

 ……もう、だいぶ稼いだよな。

 ハッキリ言って、毎日スイートに泊まっても特に問題は起きないレベル。

 それぐらい、稼げている。

 

 そして同時に……

 

 グアアアアアアッ!

 

 上空でミルファが戦っていた獅子頭の悪魔が、ミルファのグングニルに貫かれて仕留められていた。

 

 

 

「終わったみたいだね」

 

 ……大体1日あたり、10回ちょい戦うことを繰り返している。

 あまり無茶苦茶やるのは逆効果だろ。

 それに、見晴らしが良いから不意打ちが無かろうと、この砂漠エリアを狩場に選んだわけだけど。

 疲弊したところで、何らかの方法で不意打ち喰らうと終わり。

 そういう状況を作るのはまずい。

 

 今ので確かちょうど10回目の戦闘。

 あと1~2回戦ったら今日は店じまいだ。

 

「ミルファ―!」

 

 俺は叫ぶ。

 上空に留まったままの彼女に。

 

「ご苦労様ー!」

 

 降りて来てくれ、って意味合いで。

 

 だけど

 

 ミルファは俺の呼び掛けに応えなかった。

 ただ、1点を見つめている……

 

 あれ……?

 

 何かあったのか……?

 まさか襲撃が……?

 

 不安になったけど。

 

 次に続いたミルファの言葉は

 

 俺の予想を超えていて……

 

「マサフミ君! 明智さん!」

 

 ある意味、待ち望んでいることだった。

 それは……

 

「向こうに魔人マタドールが居ます!」

 

 ……なんだってェェェ!?




ついに待ち望んでいた魔人を発見!

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