地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「つまり、どういうことですか?」
ミルファが俺に訊ねて来る。
まぁ、これだけじゃ分かりにくいかな。
……俺としては、ミルファに期待させといてガッカリさせるのは嫌なので。
言いたくは無かったんだけどな。
勝手に察する分には構わないけど、俺から言うのは……
ちょっと卑怯だけど、責任が発生しないから。
「んー、つまり」
だけどまぁ、こうなったらあとに引けないので。
俺は
「ヘルタック商店に無いものが、こっちにはあるかもしれないな、って」
言い辛いから頭を掻きながら
「……ウェディングドレスとか」
……ミルファの表情が明るくなった。
嬉しいんだ……
だから言いたくなかったんだよなぁ……
無かったら、ガッカリ度合いが酷くなってこっちも辛いから。
「ああ、それは良い発想だね。頭がいいじゃないか」
傍で聞いていた明智さんも何か褒めてくれた。
うーん、プレッシャーが……
「じゃあ、ブライダルショップだとか、大手の写真屋の廃墟が無いか探してみよう」
そう言って、明智さんは探索の方針を提案してくれた。
……あればいいんだけどな。
俺だって、ミルファにウェディングドレス着せたいし。
で、廃墟を彷徨った。
同時進行で行っていたゴーストQ探索の方はその途中で完了。
餌があるからね……スペシャルキャンディー。
あのときは殺されかけたけど、今度はこっちのペルソナが強化されている上。
3人居るからね。
楽勝だった。
そうして2度目の
これで他の魔人の杖への布石が……
そう思いつつ、探索したんだけど……
フォトショップとか。貸衣装屋さんとか。
これがなかなか見つからない。
「ホームセンターだとか、食べ物屋さんの廃墟は見つかったんですけどね……」
ミルファの表情が少し曇っていた。
……期待してくれてたんだ。
嬉しい反面、やっぱ辛い。
ふと
(
そんなことを考えたけど。
流石にそれは駄目だよな。
……
それはできない。
でも、ミルファの喜ぶ顔を想像すると……
使いたい衝動に駆られる。
ダメなのに……
こうやって、女の子に貢いでいくんだろうな。
世の男は……
ミルファと恋人関係になって、否応なく理解させられてしまう。
その立場にならないと分からないことってやっぱ、あるよ。
どうしたもんかと思いつつ、、ミルファに「スレイプニルで空から探してみてくれないか?」と言おうかと思い始めたときだ。
「あっ!」
ミルファが声を上げた。
……嬉しさの隠しきれない声で。
それは……
「あれ! ブライダルショップですよね!?」
ミルファの声の喜びに俺のテンションは上がる。
そこには確かに……
あったんだ。
ビルの2階部分に看板があって。
『ブライダルHELL』
って。
果たしてウェディングドレスはあるのか?
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