地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
廃ビルに入って、ブライダルショップを目指す。
エレベーターが死んでいるので、階段だ。
まぁ、そんなに大変でも無いんだけど。
2階だし。
「あそこですよ!」
ミルファの声は弾んでる。
看板がある。
ブライダルHELLの。
店に入ると、受付だとか内装はそのままで。
特に破壊されてる風では無かった。
ただ、埃が結構積もってる。
……綺麗な状態であればいいんだけど。
店内を家探しした。
……ここが地獄の廃墟で無ければ泥棒だよ。
で、30分くらい探した。
箪笥を開けたり、部屋を開けたり。
……幸いだけど、鍵が掛かってる部屋や、箱が無くてさ。
見つかったよ。
ウエディングドレス。
「……あった」
「ホントですか!?」
ミルファが喜びの声をあげた。
サイズが合えばいいよな。
それだけが懸念事項だったけど……
数着あるうち、1着が
「ピッタリです!」
サイズがミルファピッタリで。
彼女が俺に見せるために、純白のウエディングドレスを身に着けて俺の前でクルクル回ってる姿が、幸せそうで。
とても、綺麗だった。
花嫁の姿のミルファ……
俺は見惚れると同時に……
ホッとした。
ガッカリさせなくて良かったな、と。
そこで
「……実は、沼地エリアのど真ん中に、教会があるんだよね」
一緒に見ていた明智さんが、重要情報を教えてくれた。
俺たちの視線が同時に明智さんに向く。
「本当ですか明智さん!?」
「それって……」
俺たちの様子に明智さんは笑顔で頷いて
「何で沼地に教会なんだってもんだけどね」
見た感じ、年季の入った重苦しい様子だけど教会で
中は普通だったという。
明智さんは
「松山を倒したら、そこで結婚式をあげてみればいいさ」
そんなことを教えてくれた。
「マサフミ君!」
ウエディングドレス姿のミルファが俺にギュッと抱き着く。
そしてこう言った。
「マサフミ君のタキシードも探しましょう! 私、その教会でマサフミ君と結婚式したいです!」
そう俺に提案するミルファの目はキラキラしてて。
却下なんてできなかったし。
そもそも、するつもりもなかったよ。
なんとか。
俺の分も確保。
これで結婚式に必須アイテムは揃ったかな。
あとは……
俺はポケットに入れたエメラルドを思う。
あとは、これだ……
ミルファは気づいてるのかな。
あと1つ、足りて無いことに。
……気づいてる気がするなぁ。
女の子にとっては、結婚式大事だろうしな。
多分、気づくだろ。
でも口に出さないのは、不満を口にするみたいで気が引けるのかもしれない。
生い立ちのせいで、他人に気を遣う子だしな……
俺の方も、まだ確定していないので口にはできない。
できればいいんだけどね……
そんなことを思いつつビルを出たら。
出入り口から見える範囲に
居た。
……まだ向こうは気づいてなかったけどな。
悪魔だ。
……かなり大きな悪魔。
体長は3メートル超。
ヘドロみたいな緑色の悪魔で。
見た目は超デカい顎。
申し訳程度に小さな手足と目と鼻がついてる。
グオオオオオオオ……!
呻き声に似た吠え声を上げながら、そいつは蠢いていた。
あー。
……こっちに気づく前に逃げても良いけど。
ちょうどいいかもしれない。
……合体魔法の試し撃ちに!
次回、合体魔法をお披露目します。
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