地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第8話 同盟

 街エリアには……

 

 地獄食堂、地獄の宿、地獄温泉、ヘルタック商店……

 

 色々店がある。

 

 バトルロイヤル関係以外の店もあるらしい。

 地獄書店なんてものもあった。

 

 あと……サキュバスの館……そんなものもある。

 

 見つけたときはギョッとした。

 凝視しそうになったが、我に返って目を逸らした。

 

 俺もまあ、そういうことに興味はあるけど。

 近くに女の子がいるときに、注目するのは何か嫌だ。

 

「えっと、ゴハン屋ここだよね」

 

 さっきの失態を誤魔化すように、俺は少し大げさな調子で店に入った。

 

 

 

「いらっしゃい」

 

 ……当たり前だけど。

 店を経営しているのは人間じゃ無くてさ。

 

 やたら濃い顔をした、青白い肌の2等身の悪魔だった。

 背中にミニサイズの翼がついてて、それで飛んでる。

 真っ青な衣装で身を包み、口元にナマズみたいな髭を生やしてて、何だか上品な感じがした。

 

「注文は食券を買え。いやいやマジで」

 

 店主っぽいその悪魔の言葉に、店内を見回すと。

 確かにあった。

 

 ……ボタンが付いた、食券の自動販売機……

 

 色々あるな……A定食、B定食、ラーメン、チャーハン……

 

 俺はカレーにしようと思った。

 値段は80マッカ。

 

 ……どうやって払うんだ?

 困惑する。

 

 お金を払い込むための仕組みが見当たらなかったので。

 

 なので俺は、普通にカレーのボタンを押す。

 すると

 

 カシャッと音がして。

 腕輪の所持マッカのダイヤル表示が……

 

 1200マッカから、1120マッカに減っている。

 おお……

 

「お金の引き落としは、自動で行われるみたいだ」

 

 振り返って、水畑さんに興奮気味に報告。

 

 彼女は

 

「便利ですね」

 

 そんな感想を口にする。

 

 俺は出て来たカレーの食券を店主に渡し、次に水畑さんが自分の食券……サラダの食券を店主に手渡した。

 

「ちょっと待ってろ。マジで」

 

 店主の悪魔が忙しく働く。

 

 俺たちはテーブル席のひとつにつき、料理の完成を待った。

(ちなみに、他に客は居なかった)

 

 そして

 

 沈黙が来たんだ。

 

 ……そこで、少し考えた。

 バトルロイヤルものって、単独で積極的に戦うのは勝ち抜く場合に良くない結果を(もたら)すんだよな。

 

 何かの本で読んだんだけど。

 積極的に敵を率先して倒すのではなく、多数派に回ること。

 それが大事なんだって。

 

 孤立するとそいつから倒されるんだ。

 

 だから

 

「あのさ」

 

「何ですか?」

 

 俺は前の席に座る彼女に切り出した。

 ……こんな提案を。

 

 それは

 

「水畑さん、俺たち組まない?」

 

 同盟を結ぶ提案。

 決して悪い話では無いはず。

 

 勝ち残った後に、どうするの?

 その問題があるけど、まずは勝ち残ることが先決。

 そうだろ……?

 

 俺の提案に。

 彼女は少し驚いていたけど。

 

「いいですよ。組みましょう」

 

 ……微笑みながら快くOKしてくれた。

 やった!




多人数同時プレイの格ゲーなんかをプレイすると、バトルロイヤルで多数派に回ることがどれだけ大切か良くわかる。

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