地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
第83話 SAGA
ロイヤルスイート。
地獄宿の部屋の、最上級……
その実物の内容は……
宿の部屋のイメージじゃ無かったな。
何だろ……?
俺は住んだことは無いんだけど、タワマン?
高級宿泊施設って言うより、高級マンションの印象だった。
部屋数は少ないんだけど……広い。
清潔で広いキッチン。
高級感溢れる白いフローリングのリビング。
高級カーペットに大きなキングサイズのベッドが設置された寝室。
白く大きな湯船のバスルームに、ウォシュレットのついたトイレ……
中に入ってる家具や家電はどれも大きく立派で、何でもあった。
「……すごい」
隣でミルファが呆気にとられた表情をしていた。
想像以上だったのか。
俺もだけど。
「マサフミ君! これから3日間、いっぱい思い出を作りましょうね……!」
そう言って、俺と部屋を見回していたミルファは
ハイテンションでキッチンに向かっていく。
……あのとき俺たちは、嶽下に言われたんだ。
組むことに同意してもらったときに。
「お前さ」
「ハイ」
嶽下は別に馬鹿にする表情じゃ無く、真顔で
「……童貞だろ?」
そんなことを俺に。
なっ!
返答に困るし、正直嫌な質問だから
返答できず固まる。
……すると
「3日やるから、その間に童貞捨ててこい。童貞の奴と同じ部隊に配属されると、色々ウゼェんだ」
部隊、っていうと。
傭兵時代の経験談か……
「死の間際に、童貞のままで死にたくないって……アホかよ。戦場来る前にそんなことは済ますんだよ。ヴォケ……あのときは俺が殺してやろうかと思ったわ」
侮るとか、馬鹿にするとかじゃなくて。
心底呆れた感じで吐き捨てるように。
俺に対して見下すとか、性に関する嫌がらせじゃ無くて。
自分がイライラしないために、要請してるのか……
死が隣の戦場では、そういうことを言ってしまう人間がたまにいるのかもしれないな。
だったら……
俺は隣に居るミルファを見る。
ちょっと、遠慮がちに。
今の俺は、サキュバスの館に行って済ますのはあり得ない。
でも、だからと言って……
彼女に頼むのは許されるんだろうか……?
彼女は悲惨な環境だったから、嫌な記憶を思い出して辛い想いをするかもしれないし。
それにもしかしたら俺が暴走して、彼女が育て上げて来た俺との思い出が木っ端微塵になるかもしれないじゃないか。
そう思い、迷い、悩んでいると。
彼女は俺にスッと視線を向けて来て。
そっと、俺の耳に唇を寄せて
囁いた。
俺の手をギュッと握って。
……こんなことを。
「……私はいいよ。マサフミ君」
そのことばにおれのしんぞうがはねあがった……!
R-18にすると、読者が減るんだ。
なので、ギリギリを攻めていきたい。
本作を読んでいただき感謝です。
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