地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

84 / 101
第84話 私に任せて

 ミルファとセックス。

 

 ミルファとセックス。

 

 ミルファとセックス……

 

 俺の頭の中はそれでいっぱいになってた。

 彼女のOKを貰って、大好きな女の子とセックスできることをぶら下げられて……

 

 俺はすごく興奮していた。

 こんなの、家のパソコンで初めてエロ画像を検索して目にしたとき以来……いや、絶対にそれ以上だ。

 

 親バレしないようにこっそり検索して画像を見て、ウイルスにやられないように気を付けて……

 履歴に残らないように、パソコンの検索履歴をリセットした。

 

 そんなことをやっていたけど……

 あのとき以上に興奮してる。

 

 明智さんと死に別れて数時間しか経ってないのに、何考えてるんだ俺は……

 俺、情緒どうなってるんだろう……?

 

 呆れるけど、どうしようもないんだよ……

 

 軍隊に、娼婦の集団が商売で付きまとっていたのが歴史の常だという話は知ってたけど。

 性欲って恐ろしいな……

 

「マサフミ君、テーブルを布巾で拭いて、お皿とお箸を出して下さいますかー?」

 

 キッチンで、セーラー服の上からエプロンを着けて調理をしているミルファがそんなことを言って来た。

 俺は即座に反応し

 

「分かったすぐやる!」

 

 俺は布巾を備品入れから持ってきて、洗面所で濡らして。

 絞った後にそれでテーブルを拭き、食器棚から皿を2人分出す。

 そして箸を出すときに

 

(……箸置きを出す必要あるのかな?)

 

 確か、正式な作法では箸置きを使うんだ。

 俺の家では使ったこと無いけどな。

 

 なので

 

「皿の上に箸を置いて良いの?」

 

 それを確認。

 すると

 

「それでいいですよぉ」

 

 そう、返って来た。

 

 

 

 テーブルに運ばれてきたのは。

 ニラレバ炒めと、トマトと卵と牛肉の炒め物。

 葱と豆腐の味噌汁。そして白ゴハン。

 

 ……すごく、綺麗に仕上がってた。

 これだけでもすごいと思うのに

 

「あ、美味しい」

 

 ちゃんと美味しかった。

 ……こうなった経緯は悲惨だったけど。

 俺は嬉しかった。

 

「嬉しいです。マサフミ君」

 

 テーブルの向かいの席で同じものを食べているミルファが笑顔になった。

 

(……しかし)

 

 ニラとレバー、卵に、牛肉。

 

 ……精のつく食べ物だよな。

 

 そのメニューに、彼女との行為をイメージして。

 手が止まってしまう。

 

「……マサフミ君?」

 

 そこにミルファの声が。

 俺はそれで「あ、ごめん」と

 

 何がごめんなのか分からん返事を返す。

 

 そのまま俺は、食事を続けた。

 ミルファのご飯は美味しかったけど……

 

 頭の中はずっと彼女のことでいっぱいだった。

 

 

 

 食事を終えた。

 食器を下げないのは駄目だろうと思ったから。

 

 当たり前のようにテーブルの食器を下げようとするミルファに

 

「俺がやるから」

 

 そう言って、彼女の分もキッチンに持っていき、皿洗いをする。

 ……一応、現世にいたときは自分の食器は洗ってたし。

 多分出来るだろう。

 

 ……男の皿洗いは洗い切れてないってダメ出しをたまに見るから、俺はそうならないようにしたいんだが……

 

 大丈夫だよな……?

 やってる間、すっごいドキドキした。

 

 で、洗い終えて……

 

 キッチンに行った彼女が洗い直している様子は無かったから……

 

 大丈夫だったのかなと。

 そう思い、ホッとする。

 

 ……大画面テレビの前のソファに腰掛け。

 聞き耳を立てていた俺は胸を撫で下ろした。

 

 ……しかし

 

 これからどうしよう……?

 どうやって誘えば良いんだろうか?

 

 知らんし……

 

 周りにナマの経験談を話してる奴、いなかったしなぁ……

 

 そして俺はまた悩み始める。

 

 嶽下氏に要請されてて、ミルファ自身にも許可を貰ってるんだ。

 彼女とセックスしないのはあり得ないし、俺だってしたい。

 でも、だからと言って何をやっても良いってわけは無いわけで……

 

 そんなテレビもつけないで、じっと考え込む俺の前に。

 

「マサフミ君」

 

 気が付いたら彼女が立っていて。

 

 顔を上げると、彼女は俺に抱き着いて。

 

 唇を合わせてくれた。

 そしてギュッと。

 

 自分の身体を俺に押し付ける。

 

 その身体の柔らかさと、香りと、キスの、舌のざらざらした感触に。

 

 俺は息も忘れるほど興奮し。

 

 数十秒後に唇を離して、2人の唾液の糸を断ち切るように

 

 その唇から

 

「……私に任せてくれていいですよ。無理しなくて良いですからね」

 

 俺の目の前でニコリ、と微笑む彼女。

 

 俺にはそんな彼女が、天使に見えた……。




本作はR-18ではないのでぇ。

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。