地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
松山の奴……
ペルソナを進化させやがった……!
ミルファや俺が、悩み苦しんだ果てに掴んだ心の成長を、コイツも掴んだのか……!?
理不尽……!
何でこんな奴が……!
「何でお前みたいな奴のペルソナが進化するんだッ!?」
思わず、声を荒げて言っていた。
松山は羽ばたき舞い上がり……
そして
「ぬかせっ! するに決まっておろうが!」
高笑いしつつ、俺の言葉を跳ね除ける。
これは当然の結果だと。
「私はここに来れば高確率で死を迎えることを自覚していた! だが……」
その声は興奮で震えていて。
「それを乗り越えれば、神の祝福を受けられる! その確信もあったのだッッ!」
とても大きな自信に満ち溢れていた……
こいつは結果的に死んだのではなく、望んで、覚悟して目的のために死地に飛び込んだ。
それは……
「そしてそのまま、私は神に身を捧げたッ! その結果が今の私だッ!」
殉教、ってことなのか……?
九死に一生を得られない、十死に一生も無い救いようのない選択肢。
その後、復活できる確信があったとしても……
選ぶのは普通じゃないだろ……
だって、死ぬんだぜ……?
蘇生があるからいいや、なんて普通思えない……!
そういう問題じゃない……!
だけど、こいつはそれをやってのけた。
それが成長でなくて何なのか……?
宗教家としては大きな成長だ……!
こいつはとてつもなく邪悪な人間ではあるけど、人間としての強さで大きく成長したのは間違いない……!
だから……なのか……?
動揺する俺たちを前に、松山は
「愚か者の節穴のような目では見抜けまいよ! ……残らず聖絶して、本物の地獄に送ってくれるわッ!」
そう言い放ち、その両手を俺たちに向けて来た……!
危ない!
俺たちは2人、走り出す。
タキシードとウエディングドレス。
動きにくいが必死だ。
松山はその手から純白のレーザーを撃ち出して俺たちを狙って来た。
レーザー照射が俺たちを追う……!
恐ろしく高威力……!
種別が分からないけど、受けるわけにはいかない。
「スレイプニル!」
……そして走りながらミルファがスレイプニルを召喚。
ミルファは素早く自らのペルソナに騎乗し
「あなた……!」
……すごく辛そうな表情。
申し訳ないというか……
大丈夫。
分かってる。
「心配しなくていい!」
俺はミルファから離れた。
自分だけなら自分のペルソナだから走りながらでも乗れるけど。
俺を乗せるには止まらなきゃならない。
だから無理だ。
しょうがないんだ……!
安心して。
俺は大丈夫だから……!
そんなことよりも
無茶しないでくれよ……!
ミルファ……!
松山の進化ペルソナは何で行くかはかなり迷いました。
最初予定していたのがメルカバー。
でも、だいぶ悩んでアバタールにした……
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