地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
ペルソナ・アバタールを召喚着装した松山は、その両手から光を撃つ。
あれは何だろう……?
祝福系か……?
祝福系なら、ミルファのスレイプニルには通じない。
だけど……
もし万能系だったら防げないから
ミルファに頼るわけにもいかない……。
「素晴らしいッ! 神よッ! ありがとうございます!」
光弾の連打を繰り出しつつ、松山は狂喜してる。
形勢が変わった。
松山はペルソナがアバタールに進化することで飛行能力を得て。
俺と嶽下には極めて不利になってる。
俺たちは飛べないからだ。
現状、同じく飛行能力を持つミルファしか対等には戦えない。
「テミス! 雷震乱舞ッ!」
俺の言葉に従い、帯電した剣による、雷撃の斬撃を浴びせる。
魔法攻撃に分類されるこの技は、射程が長い。
そして感電させたら撃ち落とせるかもしれない……!
テミスが逆袈裟、唐竹、薙ぎ払い。
3つの斬撃を繰り出し。
それが雷の飛ぶ斬撃になった。
しかし
「甘いわッ!」
松山は羽ばたき、危なげなく回避。
クソッ!
やっぱり飛行能力を持ってるのは大きい。
焦る。
この分だと、ミルファと松山の一騎打ち状態になる。
3人居る意味が無いし……
彼女がやられても、俺は何も出来ない……
……そんなのは絶対に嫌だ!
だから俺は
「ミルファ! 無理しないで!」
この状況で正しい言葉かどうか分からない。
でも、言っていた。
彼女の夫として、彼女に危険を全て背負わせるのはどうしても嫌だったんだ。
だけど
「そんなこと言ってる場合ですかッ!」
……かなり強い口調で怒られた。
ぐうの音も出ない。
その通りだからだ。
現状、ミルファしかアイツと戦える人間はいない……
そのときだった。
「俺を無視すんじゃねえよ」
……嶽下の声。
嶽下のペルソナは魔法攻撃による遠距離攻撃が苦手らしく、お手上げ状態に見えたのに。
彼は……
自身のペルソナを踏み台に、宙を舞う松山の背中目掛けて高く跳んで
その背中に取り付いた。
すごい身体能力だ。
「おおっ!?」
背中にしがみ付かれて翼を掴まれた影響か、松山の飛行状態が不安定になる。
そして落下し……
「グラシャラボラス!」
嶽下はそこから離れつつペルソナを呼び出し
「もう一度、空間殺法を浴びせてやれッ!」
墜落して地面に落ちた松山に、ペルソナによる追撃を掛けたんだ。
空間殺法……
これで見るのは3回目だけど、おそらくは
姿を消したグラシャラボラスが標的を切り刻む必殺の物理攻撃……
その威力は何度も見て知ってる。
喰らえば、おそらくただでは済まない。
だったら俺も合わせて、ここで畳み掛ければ……!
そう思っていた。
勝利が見えたと。
だけど……
次の瞬間、上がったのは起き上がろうとした松山が切り刻まれる血しぶきじゃなかった。
「ぐあっ……!?」
えっ?
わけがわからなくて、停止した。
切り刻まれたのが……
嶽下とグラシャラボラスだったからだ。
確かに空間殺法は発動したように見えたのに。
何で……?
理解が出来なくて、混乱する。
嶽下も混乱している。
何で自分がズタズタになったのか理解できないのか。
そして俺たちが混乱している中……
「さあ、死ぬがいい」
松山の右手が放った光の槍が、対応不能に陥った嶽下の首を貫き。
……その瞬間、嶽下は黒い塵になり消滅した……
知らずにオートで戦い全滅。
あるあるだよね。カテドラルで(何の話だ)
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