今思えばリムルって力を隠さないで歩いてたからゴブリン達に出会えたんだよな?
じゃあ、このダダ漏れ状態の
俺まだ眠たいし。
俺が寝てる間、ミオが変わりにリムルとヴェルドラ相手に喋ってくれたようだけど、名前貰った影響かずっと寝てしまってんの。
こりゃしばらく入れ替わり生活かー?
前もお互い喋れるようになるまでだいぶ時間かかったしな。
ミオには寂しい思いをさせてしまうけど、ヴェルドラから貰ったリンっていう俺たち共通の名前を気に入ってくれたようだし。
よかった、よかった。
あ、俺の名前は加藤義光っていう。
前回転生した時、しばらく俺が寝ていた影響で産まれてしまったのが『瀬戸ミオ』っていう少女の人格だ。
今世は2人まとめて共通の名前として、ヴェルドラからリン=テンペストという名前を貰った。
俺が女の子として転生しなければこんなことになってなかったんだが、産まれてしまったもんは仕方ない。
ミオのことは可愛い妹みたいに思ってる。あっちは俺を弟扱いしてくるからそれはそれでびっくりだけど仲はいい。
ミオは転スラとかあんまり見ない性格だもんな。
もっと色々教えておけばよかった。
「目が覚めたか、待ちくたびれたぞ」
「うお、ヴェルドラ。そっか、ここリムルの胃袋の中だもんな。ヴェルドラもいるよな――」
「リン、なんでそんなそっけないのだ。我と話をするか囲碁の相手をしてくれまいか」
「囲碁?!なに、ヴェルドラ、一人で囲碁打ってんの?ちょっと寂しすぎね?」
「そんな笑うでない。解析をする手前、やっぱり暇で仕方なくだな。付き合ってくれないか」
「いいよ。言っとくけど、俺これ系強いぞ。指導碁とかのがいいか?置き石もおいてやってもいいけど」
「ほう。もしやリンもヒカルの碁を見たのかね」
「見たっていうか見なくとも普通に使われてる用語だし、いや確かに見たことあるけどまさかお前…… 」
「そのまさかだ!」
ヴェルドラの悪い顔に頭を抱えずにはいられない。
絶対天族のデータパンクとか見せたらどハマりしそうだし、こいつ、見ただけでアニメの技とか大体できてしまいそうだ。
てか、実際アニメでやってたしな。
かめかめ派とか。
…。
ちょっとはやいけど、俺のスキル『
ドラゴン状態で囲碁やっても威圧感感じるだけで楽しくないんだわ。
「よし、俺と囲碁をやる前にヴェルドラ。お前も人間になってみたくないか?」
「できるのか?!なってみたいぞ」
「まかせとけ。ちょっと魔素貰うけど、いいよな?」
「勿論だ」
アニメよりの金髪イケメンにしてっと。ヴェルドラって原作のキャラデザとアニメのキャラデザ違うんだよな。
まあ、イメージするものをどちらかにすればいいだけだからそんな難しい話じゃない。
ユニークスキル『
「こんな簡単に人間になれるとは!リン、やるの!」
「もっと褒めてくれたっていいんだからな」
「そういえばリムルが人間になりたがってたぞ。今ならできるのではないか?」
「また気がむいたらやらないとなー」
「なんで我と違ってそんなやりたがらぬのだ。勿体ぶらないでさっさとすればいいだろう。魔素なら我からとればいい」
「そう言って貰えるのはありがたい話なんだけどなー。どっすかな――……。本人が必要としたらな。別に俺がしてもいいんだけどリムルの場合流れってのがあって、それを狂わしたくないんだよな。あ、これ本人には内緒な」
「そういうのが分かるのか?」
「スキルの影響でな」
「そう言われると我は何も言えぬでないか」
むすっと膨れるヴェルドラ。
なんでもスキルのせいにしとけばとりあえず誤魔化せるけど、さすがに転スラをドラゴンボールとかと同じような感じで見てるとは言えないからなー。
この世界ループ物の成れの果てみたいだし。
クロノアとか俺見たら異端児すぎて発狂しそうだな。
ま、やばかったらまたループするだろうし、深く考えないようにしとこ。
もしかしたら俺も転生してから何回かループしてるかもしれないしな。
リムルが死んだらヴェルドラがもれなく大暴走って考えたくねぇな。
……それも天族のデータパンク見られるとバレるんだけど。
見せないようにしねぇとなあ。
この世界は小説から始まって漫画化とアニメ化、いろんなゲームとコラボしてるんですよーとは言えないし。
話を誤魔化しながら、ヴェルドラ待望の囲碁をする。
「牙狼族もう倒した?速いな。……もしかしてリムルの奴、今からゴブリン全員の名付けしようとしてる?おーい、大賢者。どさくさで済まないが俺にも大賢者のスキル使えるようにしてくれ。俺のスキル俺が起きてる時は使っていいから」
《告。既にパスは繋がっていてリン=テンペストは大賢者のスキル及びリムル=テンペストの他のスキル全てを使用することができます。また、リムル=テンペストも同様にリン=テンペストのスキルを使えます。》
「マジで?助かるわ。とりあえず外でる。リムルが魔素切れで気絶する前にゴブリン達と会話しときたいし。ヴェルドラ、またな」
「急にスキルと喋りだしたと思ったらもう言ってしまうのか、寂しいぞ」
「またすぐ帰ってくるって。……俺わりと病弱だから。帰ってきた時ぶっ倒れてたらごめんな、ヴェルドラ」
「なに?!……確かに魔素の少なさと魂の不安定さは心配であるが、我とリムルの加護があるうちは大丈夫であろう。」
「ほんと、すごいありがたいわ。またな」
そう言って、俺は表に当たり前のように出現。
人になるのがめんどくさかったのでスライムの状態で、リムルと分裂するように現れたのでさすがに驚かれたが、ゴブリン達にはリムルとは双子の弟だと自己紹介したら喜ばれた。