神を殺してしまった少年 作:ぽむぽむ
近々部活の大会なので更新が遅れるかもですが、がんばっていきたいと思います!
ではではどうぞ!
翔side
おいおいおいおい………
これはねえよ……………
目の前からずんずんと近づいてくるポセイドンを見ながら、俺は内心焦っていた。
あれは「まつろわぬ神」じゃねえか!なんでこんな街に来てんだよ!
しかし、自分が焦ってオロオロしている間にどんどんポセイドンは近づいてくる。………仕方ない。
「リリアナ!俺にお前の剣を貸してくれ!至急頼む!」
「それはいいですが……まさか!戦うおつもりですか!?無茶です!私と共に戦いましょう!1人では無理です!」
「そうかもしれんが、避難を待っていたのではこの街が海に沈むぞ!頼む!生きて帰ってくるから……頼む」
「…………分かりました。生きて帰ってくるのであれば。必ず生きて帰って来てください。」
「任せな!俺を信じろ。なにも倒そうってわけじゃない、ポセイドンを引かせればいいんだ!じゃあ、ありがとうな!…………………元気でな」
「え?」
俺は感謝と別れをリリアナに告げて剣を取り、ポセイドンめがけて跳ぶ。俺が得意なのはスピード重視の攻撃だから、ポセイドンの周りをぐるぐると周りを体力を地道に減らして行く。
「ぐ!?」
が、なんどもぐるぐる回っていては見切られ横薙ぎにされてしまった。俺は衝撃を逃がしきれず、海面に思いっきり叩きつけられるが海面を一回跳ねたとこで体制を立て直し、海面を滑る。
ポセイドンは大きな杖の様なものを持っているようだ。まだまだ奥の手があると見ていいようだ。
『人間。貴様如きが我に勝てるとでも思うたか。愚かなり!我を誰だと心得る!!』
「ポセイドン様とお見受けいたします。どうか街への進行をおやめください!あそこには無力な民がたくさんおります!」
『はっはっは!残念だが人間。ここはまた我々、オリンポスの12神の統治下とする。潔くそこをのけ。まあ、我の名を覚えており我に攻撃をしかけてきたその知恵と勇気に免じて貴様だけは我の側近にしてやろう。どうだ?』
「はぁ、神様ってみんなこんな感じか?まったく自己中の塊みたいな奴らだな!」
『ふっふっふ……はっはっは!それでも我に楯突くか!よかろう!そこまで望むのなら我自ら殺してくれるわ!!』
「やれるもんならやってみろ!」
side out
リリアナside
私は街のみんなを避難させ終わり、急いで兄様のところへ向かっている。…………胸騒ぎがする。急がなくてわ!
ポセイドンが見え、その状況に驚愕した。
「こ、これは!?」
なんと、ポセイドンが片膝をつき兄様に剣を突きつけられていた。兄様はまつろわぬ神に勝ったというのか!?いや、それしか考えられない…………
顎に手を当て考えていると、ポセイドンが最後の力を振り絞り兄様をつかむ。兄様は完全に不意をつかれたようで、驚きを隠せていない!
まずい!助けに行かなくては!
私はそう思い足に力を入れて飛ぼうとしたが、兄様がこっちを見て叫んでいる。………なんと言っているのか……
「…………ろ!………げろ!………逃げろ!」
ドゴァァァァァァァン!
逃げろ。確かにそう聞こえた。しかし、その声はポセイドンの自爆音でかき消えた。
私はいつも兄様の言うことを聞いていた。どんなときでも兄様と一緒だった。
『リリアナ。一緒に遊ぼう!』
『大丈夫か?リリアナ』
『まったく、リリアナは仕方ないな!』
兄様!兄様!兄様!!
「兄様ーーーーー!」
初めて兄様の言いつけを破り、前に飛び出る。しかし私の目の前には、ポセイドンの残骸から塵までなにもかもが残っていなかった。
それは兄様の存在も含んでである。
side out
護堂side
俺は何がなんだか分からなかった。現れてさっきまで暴れまわっていた猪が突然消えてしまった。どういうことだ!?
俺は口をあんぐりと開けて茫然としていたが、ふと気になることを思い出してしまった。
「さっき、猪の前に変な少年がいなかったか?」
そう、猪が消える直前。変な少年が猪の前に出たと思ったとたん、猪の体に風がまとい消えてしまった。
あの少年、確かエリカを追いかけてここに来る時一度あったやつに似てたような……まあいいか。
「あなたも見たのね。私の予想が当たればあれは………いえ、予想なんてもう言えないわ。あれは確実にまつろわぬる神ね」
「まつろわぬ神?なんだそれは?」
「今はそれはいいわ。はぁ、兄さんがいれば勝算があったのだけれどね。それより、まつろわぬ神が出てきたということは、ここももうすぐ戦場になるってことなのかしら…………」
兄さん?こいつに兄さんがいたのか?俺は気になったので聞いてみることにした。
「兄さんって?」
「貴方には関係ないわ。まあ、あえて言うならショウが名前ね」
「へー」
もとから特に興味があったわけではないので、軽く流す。
そんなことより、1人でエリカがぶつぶつ言い出したので、そそくさと帰らして貰おう!
「待ちなさい」
くそ、帰れなかった!既に後ろから剣突きつけられてるし。
「な、なにかな?色々ありすぎて頭が痛いから、早く行きたいんだけど」
「石板を置いて行きなさい」
無表情で言ってくるものだから、2倍怖い。だからって、ここで「はいそうですね」って渡すわけにはいかない。
「すまないが、これは爺ちゃんに頼まれてルクレチアさんに渡さなきゃ行けないんだ」
「ルクレチアって、あの大魔法師のルクレチア・ゾラ!?なんで貴方みたいな普通の人があんなひとと関わりがあるの!?」
「俺があるんじゃなくて、爺ちゃんにあったんだよ!……昔から爺ちゃんは何かともててたらしいから、そのときのつながりじゃないかな。」
「そう。なら私も行くわ。大魔法師に貴方が失礼しないかと、その石板を悪用しないか見るためにね」
……….は?なんてった今?ついてくる!?まじで!?……断ったらめんどくさそうだ。仕方ないから行くか。
あれから酷い運転スキルを持ったアリアンナさんに運転してもらいルクレチアの屋敷へと行った。どうもアリアンナさんは鍋料理と運転がとても下手くそらしい。
ルクレチアとの会話も終わり、なぜか石板は俺がまた預かることになり、それをよく思わないエリカに半ば強引に赤銅黒十字に連れて行かれた。
「おーい、エリカさーん……そろそろ飲むのやめたほうが……」
「なによ〜一般人のくせに私に楯突くって言うの〜!?いいからお酒をつぎなさーい!」
「おいおい……それは俺じゃないって………」
エリカは笑っている変な仮面を俺と間違っている。………酔ってるな。
頼みの綱のアリアンナさんは完全に酔ってしまい、階段で寝てしまっていた。
……仕方ない、俺がエリカを部屋まで連れて行くか。
「おい、エリカ。はやく寝に行かな…いと……」
寝やがった。このやろう。
そこからの流れはこんなかんじだ。
仕方ないので運ぶ。部屋に入ると、服をやたら脱がして脱がして言うので脱がす。運び終えて帰ろうとすると掴まれ逃げれず一晩過ごす。そうして現在、起きたエリカに何があったか聞かれ、ぼろすこに怒られてた。酷すぎる!冤罪だ!
ドォォォォォン!ドォォォォォン!
エリカが剣を振り回しそうになっているとき、外で大きな音がした。大きな音というか、地響き?いや、歩いてる音にも聞こえる!
「エリカ!」
「分かっているわ!」
エリカと少ない言葉のやり取りで意思疎通し、急いで外へ出る。そこには、やたらとでかい巨人が歩いてきていた。
「そのお姿、メルカルト様とお見受けしました!どうかこれ以上の進行はおやめください!」
『ほほう、現代の民でも我の名を知る聡明なやつがおったか!これはいい!だが、進行を止めることはできん』
「そ、それはなぜでしょうか!?」
『これからこの地は我と軍神ウルスラグナの戦場となるのでな。すまぬが先を急ぐのでな。精々死なぬよう努力せい、若き乙女よ』
そういい、メルカルトは行ってしまった。………急展開すぎてよく分からんが、これは危険なことになっているのは分かる。
「く、アリアンナ、車を回しなさい!」
「分かりました!」
いきなりのエリカの要請にも即座に答え、行動に移す。従者の鏡とも言えるだろう。いかんいかん!こんなことを考えている場合じゃなかったな!
「俺も連れて行ってくれ!」
「な!?遊びに行くんじゃ無いのよ!?」
「わかってる!だけど、こんなとこでじっとしてるなんてできない!頼む!」
ここまで頼んで初めて、手を顎に当てて考え始めた。脈ありか?
「……あなたの命まで守りきれないわ。それでもいいなら来なさい」
「ああ、ありがとう!」
そうして、メルカルトと軍神ウルスラグナとの戦いの場になるであろう岬へと車を進める。
この時の戦いが、後々の護堂に大きく関わってくるとも知らずに。
今回でウルスラグナの話に決着をつけたかったんですが、無理でした……すみません。
次の話は、ウルスラグナとの戦いの話は過去形で軽く行こうかなと思います!