Q.それはなんだ? A.○○です。   作:ものため

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A.界王拳です。

ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。

 

「朝日隊員……」 

 

「はい」

 

 呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。今日は何をしたんだ?

 

「黒江隊員が界王拳をしていた映像がある。君が珍しく足回り強化の実験を行うと我々に報告していた筈だが?」

 

「足回り強化の実験の結果なんです!信じてください!」

 

「日頃の行いを考えろ貴様」

 

 至極真っ当、その通りである。朝日の日頃の行いが悪いのだ。

 

「いや普通に足回り強化しようとしたら全能力上げた方が手っ取り早かったんで、取り敢えず赤いオーラのエフェクト追加してトリガー名を界王拳にしただけです」

 

「なんでエフェクト追加したんだ!?」

 

「これ界王拳じゃね?ってなったからです」

 

 最初は珍しく真面目にやってたのだが、界王拳に似てるなとなった瞬間に楽しくなってしまったのだ。

 

「まぁ、結果から言うと……。韋駄天ほど速くは無いですが、十分な高速移動が可能となりました」

 

「なんか普通に強いトリガーが出来てないか?」

 

 シンプルなスペックアップという話だけ聞くと強いトリガーである。

 

「そいつが界王拳と名前をつけてる時点で消費トリオンが多いとかデメリットあるのがオチだ」

 

「なぜバレた!?」

 

 鬼怒田はだろうなと言う顔でため息を吐く。

 

「ただ、トリオンを犠牲に高まった攻撃力、防御力、スピードで確実に近づいて相手を叩き斬れるので、アタッカーとの相性がいいです」

 

「……孤月に付けれるのならば、少し試して見たいな」

 

 ノーマルトリガー最強の男である忍田が興味を持ち始めた。

 

「あら、珍しく反応がいい」

 

「今回は赤いエフェクト取り除いて名前変更するだけだから気が楽なだけだ」

 

 見た目は完全に界王拳ではあるがそれだけだ。ガンダムでもゲッターでもないのだ。

 

~~~

 

「よろしく頼む」

 

「あ、はい。寧ろこちらこそ」

 

 会議の後、朝日と忍田はそのまま訓練室に来ていた。界王拳を試すためである。

 

「それでは界王拳を使用してください」

 

「了解した。界王拳!」

 

 界王拳を使用すると忍田の回りから赤いオーラが現れる。……ライバルの息子見たいな声なので絶妙に違和感があるがよしとする

 

「それでは全力で移動して、目の前のトリオン兵バムスターを撃破してください」

 

「あぁ」

 

 忍田が答えたその瞬間、忍田の姿が消えた。

 

「は?」

 

 何が起こったかわからない朝日はターゲットであるトリオン兵を見る。そこには、既に八つ裂きにされたバムスターの残骸があった。

 

「凄まじい強化だな。トリオンの消費が激しいが、それでも使う価値がある」

 

 へ?瞬間移動した?どういうこと?と朝日は困惑しているが冷静に考えて欲しい。普通に壁走りをして移動する化物なのだ。それがスペック強化なんてしたらドラゴンボール染みた動きをしても違和感はないだろう。

 

「もう少し試していいか」

 

「あ、はい。いくらでもどうぞ」

 

 ノーマルトリガー最強の男に更なる強化が入るとは誰も思っていなかった。朝日は思考を止め、前作った亀仙流トリオン体にも界王拳つけよ。と現実逃避をしていた。

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