ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。
「……その姿は何だ」
赤い目、そして黄色いバッタの様な姿、
「お前を止められるのはただ一人「静かにしなさい」はい」
仮面ライダーゼロワンである。いいところで止められて朝日はしょんぼりしている。
「ふーむ、再現度が高い」
「一話みたら作りたくなっちゃったんです」
こいつにテレビとか見せるの止めた方がいいのではなかろうか?
「さて、今回の狙いは通常のトリオン体の強化で、トリオン体をトリオン合金製のパワードスーツで強化する事により、既存のトリオン体を強化しようという魂胆です」
「あぁ、確かに特殊なトリオン体は作ってたが、トリオン体の強化武装は作って無かったな」
朝日は仮面ライダー1号(シン)などで特殊なトリオン体は作っていたが、パワードスーツの様な物は作っていなかったのだ。
「さて、今回の実験結果ですが、あらゆる面でスペックが上がります。コスト面は……弱体化はしますが廉価版が作れます」
「ふむ、今のところデザイン以外は特に問題ないな」
そのデザインが一番の問題である。
「廉価版はデザイン変えて好きにしてくださいな。では」
「待て……」
鬼怒田が朝日を止める。何か嫌な予感がしたからだ。
「貴様……通信衛星とか作ろうとしてないだろうな」
「……ピュー」
「止めろよ!? 本当に止めろよ!? 宇宙は我々が対処出来ん!?」
「せっかくだから全部再現したかったのに!?プログライズキーの再現終わったからあとは衛星だけだったのに!?」
「既にそこまで作られとったか!?」
触れられないうちにとっとと逃げようとしていたが鬼怒田にバレる。
「くそー、ゼア作ってゼロワン完全再現したかったのに」
「させるかバカもん!?」
ギリギリの所でバレてしまった朝日でしたとさ。
~~~
「不完全燃焼だなー」
朝日は久しぶりに作る前に止められてしまったと、いつもの自販機でココアを飲みながら考えていた。
「ま、流石に衛星はだめか。じゃあ腹いせにインフィニットジャスティス王子プランを作動させるか」
「また、とんでもない事をしようとしてるんですか? 朝日さん」
「あ、三上じゃん」
自販機の前に風間隊のオペレーターである、三上 歌歩がやって来た。
「聞いてよ、衛星打ち上げようとしたら止められたの」
「……え? 何で止められないと思ったんです?」
ごもっともである。
ココアが飲み終わるまで、朝日は三上と駄弁るのであった。