ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアである。
「エクシアと思われる機体が急上昇、急降下、横にステップという動きを繰り返していたと報告されている。……何がしたいんだ???」
「今は無き動きです……」
「なんの話だ!?」
今はもう設置判定がないのである。
「ちなみにその動きをしてたら東には撃ち抜かれました。ヤツのことは全盛期ファラクトと呼びましょう」
「本当になんの話だ!?」
ちなみに荒船には舌打ちされている。だって動きがウザイから。
「さて、今回の動きは既存の機体を強化するために、エクシアにアヴァランチユニットを着けました。デヴァイスパックはまた今度です鬼怒田さん」
「別に望んどらんから作るな」
頼むから勝手に作るのを止めろと鬼怒田は願う。
「俺がどれだけ望んでもアルケーもヤークトアルケーもメッサーも作られねぇのに……そういえば、Ex-sガンダムも頼む」
「林藤支部長は黙っていろ」
しょうもないことを話し出す林藤を城戸が黙るよういう。
「まず、結果として、新規で高性能な機体を作るより安価に既存の機体の強化が出来るので、普通にボーダーメカの性能が足りなくなったらデザイン変えて作ればいいかと思います」
「こいつの遊びで組織が強化されていく……」
才能の暴力である。鬼怒田も大概ではあるのだが。
「ま、安価で強化出来るのはいいことですね。ボーダー的には」
「……何も言い返せん!! くそ!!」
唐沢と根付がどれだけ頑張っても民間という部分が足を引っ張るのだ。ボーダーオリジナルグッズなども出てマシにはなっているのだが。
「どうします? 金策にトリオンを別の物質に変換出来る装置でも作ってみたらどうです?」
「作ってどうする気だ?」
「嵐山とか木虎のトリオンで作って、嵐山産の固形物!と木虎産の液体って商品を売りだし「意地でも阻止するからな!!」」
朝日を根付が止める。意地でも止める。そんな物を作らせてたまるか。
「昔コンビニとかにあったよな、あれな本のオマケにパン「林藤支部長は黙っていなさい」」
「あれ本当に履い「君もだ朝日隊員」はい」
昔のコンビニにあったやつの話で盛り上がる事はなかった。
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「昔は普通にあった物が消えていきますねぇ」
朝日はいつもの自販機の前でぐだぐだとココアを飲んでいる。どうやら誰かと話している様だ。
「いやー、まったくだな」
話し相手は冬島慎次、冬島隊の隊長である。
「八つ裂き光輪も今じゃウルトラスラッシュですぜ」
「時代の流れを感じるなぁ」
朝日と元エンジニアである冬島との付き合いは長く、気楽に話せる仲である。
「……いや、冷静に八つ裂き光輪って名前凄いな。どんなネーミングセンスしてんだろ」
「八つ裂きに光輪だからどんな技かすぐに……わかるか?」
「……微妙っすね」
二人はぐだぐだと話し続けたのであった。