ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。
「それは……ウルトラマンエースだな」
「ウルトラマンエースですね」
ウルトラマンエースである。誰がどう見てもウルトラマンエースである。Z客演時にソフビが消えたという噂があるギロチン王子である。
「三雲隊員は……エースロボットか」
「……はい。すいません」
三雲はオマケに作ったエースロボットである。
「謝るぐらいなら朝日のアホを止めろ!?」
「無理です!?」
朝日を止める事は三雲の中では不可能扱いらしい。出会ってそこまで経っていないのに、そんな判定されているのか。
「で、今回の目的は単純にウルトラマンエースを作りたかったのと、シューター用の遠距離切断攻撃の通常トリガーも作って見ようかと思いまして。ついでに気円斬にも応用できるし」
確かにシューターに遠距離切断攻撃はない。
「ふむ、ならそこのエースロボットはなんだ」
「オマケです」
「オマケでそんなもん作るな!?」
そんなもん呼ばわりされるエースロボット。まぁエースキラーのデモンストレーション用の高級なカマセだしそんなもんだろうか。
「ちなみにエースロボットだけだとあれなので、ニセ・ウルトラセブンも作りました」
「作るな!?」
なんで作ったバカモンと鬼怒田がキレるが、そこのアホは作りたいから作っただけである。
「にせウルトラマンは作らなかったのか?」
「あれ作るならザラブ星人なんで、いったん後回しにしてたら呼び出されました」
「じゃあ、作るならシンの方で頼むわ」
「林藤支部長は黙っていなさい」
いつもの流れである。
「……何故かウルトラマンエースのトリガーを使ってみたい気持ちがあるな」
忍田が何故か反応している。ゴーストなリバースのせいだろうか?
「まぁ、切断技もエースブレードもありますからね」
純粋に長ドスに惹かれただけのようだ。……それはそれでどうだ?
「で、結果として切断メインのシューター用のトリガーが出来ました。チャクラムの様な弾をバイパーの要領で操作、もしくは相手に誘導して飛んでいく弾です。……ぶっちゃけ八つ裂き光輪か気円斬です」
「うん、そうだろうな!? 話聞きながら絵面を想像したが八つ裂き光輪か気円斬だよな!?」
いろいろ考えた結果出来たのは八つ裂き光輪とか気円斬だった。なお、既に初代ウルトラマントリガーと亀仙流トリガーで八つ裂き光輪も気円斬も出来る模様。
「これやっぱりエース作る必要なかったですよね」
「完全に俺の趣味だけが理由として残ったわ」
「バカだ、生粋のバカがおる……」
三雲と朝日の会話に鬼怒田がデスクに頭から崩れ落ちるのだった。
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「三雲! 新しいココアよ!」
「あ、はい。どうも」
朝日は自販機で買ったココアを三雲にも渡す。
「朝日さんじゃないですか、お疲れ様です。最近良く会いますね」
「出水じゃん。お疲れ様。こっちは俺の助手兼B級隊員の三雲。ほら、三雲も、挨拶」
朝日は三雲に挨拶するように促す。
「初めまして、三雲 修です」
「へー、朝日さんが助手を。……ッ!? スピードブレイクでクソゲーして香取泣かせてるメガネじゃん!?」
挨拶する三雲の顔を見た瞬間にクソゲーメガネという事を出水は思い出す。
「僕は既にそういう扱いなんですね……」
「うん、だって普通にクソゲーしてるんだもの……あ、そうだ。出水、唐突なんだけど三雲にシューターの先生してやってくんね?」
「へ? 俺がですか?二宮さんとか加古さんは……少し厳しいか」
「愉快な奴等だけど、先生するのは嫌だなって」
本人の居ない所で言いたい放題である。でもキャラが濃いのが悪いよ。
「スピードブレイクみる限り、メガネ君は冬島さんに教わった方がいいんじゃないですか?」
「スイッチボックスはトリオン的に育てば使えるかもぐらいだからさ、三雲は置き玉とスパイダーがメインになるだろうから君のがいいかなと」
「なるほど」
「あの、僕の意思は……」
「躊躇なく命をベットしそうなやつに決定権はないよ」
勝手に将来設計を決められる三雲 修であった。