ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。朝日は黄緑の球体を三雲はオレンジの球体を持っている。
『ハロハロ』
「ハロか」
「ハロです。……ハロはかわいいですね」
『ハロ!?』
「やめんか!?」
ボンドルド卿は既に上層部のトラウマとなっている様だ。
「今回はサポートAIに戦闘の補助をさせようという実験です。あとかわいいからメンタル回復にもなるんじゃねと。ほら大規模進攻で人的被害は少なかったとはいえ、家壊されたりは普通にあったじゃないですか」
「まぁ、そういうのも大事だわな」
ウルトラセブンのコスプレしたバカが、オリジナルのトリオン兵(戦闘救助用)を引き連れ大暴れしているため、被害はかなり少ないのである。
「初手から動きの速すぎるアタッカーのサポートは厳しいと判断してスナイパーから試しました」
「妥当だな」
アタッカー陣営はグラスホッパーやら朝日の作った物やらで足回りなどが強化されているので、サポートは厳しいと判断されたのだ。
「ひとまず佐鳥に試して貰ったんですよ」
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『ナンナントウからアシオト ナンナントウからアシオト』
「アッブナ!? ありがとう!!」
『ハロハロ』
背中にハロを背負っている佐鳥はツインスナイプでターゲットを撃ち抜いた。
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「最終的にメチャクチャ欲しがってました。嵐山隊の子にするーって離さねぇのなんの」
離すのに苦労したわと朝日は笑う。
「無理やり引き剥がそうとしたらクソゲーメガネとか腹黒メガネとか言われました……」
ボロクソに言われる三雲だが、こいつはね……。
「メディアに出せないデザインだからダメだ」
根付は本気で勘弁してくれと頭を抱える。
「で、荒船にも試して貰いました」
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『ターゲットがチカイ ターゲットがチカイ ホクホクトウ ホクホクトウ』
「おう!!」
荒船は敵が来る方向に狙撃銃を構えた。
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「家の子にするって離しませんでした」
「どいつもこいつも魅了されおって……」
かわいいからね、しょうがないね。
「で、最後に東に試して貰ったんですよ」
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『東、ドコネラッテル ドコネラッテル。ソコはカベ ソコは……へ?』
「まぁ、そこにいるよな。……どうしたハロ?」
東は壁ごと敵を貫いた。ハロは何が起きたかわかっていない。
『ナンデモナイ ナンデモナイ。ソラからメテオラ ソラからメテオラ ニゲ……へ?』
「とりあえず迫って来てたのは打ち落とせたか」
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「ハロがドン引きしてました。多分あれが初めての恐怖だったと思います」
「東さんには何が見えてるんしょうか……」
『コワカッタ コワカッタ ホントウニコワカッタ』
「そ、そうか」
心なしか鬼怒田には黄緑のハロが震えている様に見えた。
「あ、あと三雲、オレンジを鬼怒田さんの前に置いて」
「はい」
「……なんだ?」
鬼怒田の前にオレンジのハロが置かれる。
「プレゼントです。……君に託す」
「いぬ猫の類いか!?いらんわ!?」
まさかのプレゼントである。鬼怒田はいらんと一掃するが
『ハロイラナイ? ハロイラナイ?』
「ぐッ……?」
つぶらな瞳?でこちらを見てくるハロに怯む鬼怒田。数分見つめあった後、
「ええい!? わかった!? 開発室で面倒みるわい!!」
『ハロ ハロ』
鬼怒田元吉、オレンジの球体に敗北するのであった。