【ゼットンがいっぱい】
ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
「「「ピポポポポポポ」」」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアである。
「後ろにいる大量のゼットンについて説明して貰おうか……」
「「「「「ゼットン」」」」」
学ランを着たゼットン、白衣を着たゼットン、アロハシャツを着た姿のゼットン、他にはEXやハイパーやブモーと鳴きそうなのも混じっている。
「ゼットンなんてどれだけ居てもいいんですよ」
「いいわけあるか!?」
「僕に止めることはできませんでした……」
三雲が朝日の研究室に来た時には、既にこの様だったのである。
「……ゼットンはかわいいですね」
「「「「「ゼットン!?」」」」」
「だからやめんか!?」
下手な外星人より倫理観がなさそうなボンドルド卿はいったい……。
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【大会】
何かを作り、朝日達がいつもの様に呼び出された会議で、唐沢が三雲に話しかける。
「そういえば、スピブレの大会やるかどうかという話が出て来てるんだが……」
スピブレ、正式名称トリオンフレーム スピードブレイク、トリオン兵を操り敵を倒す、朝日開発のボーダー産ゲームである。
「三雲くん主催者側で実況解説をしてくれないか? 給料も出るぞ」
「え? 僕がですか?」
まさかの誘いである。確かに実力は既に轟いているが。
「でも、クソゲーメガネスレが乱立してますよ。大丈夫なんです?」
「三雲隊員を運営側にすることで出場を阻止できるし、ゲーム内で有名な人物が実況するわで一石二鳥なんだよ」
「クソゲー阻止のために誘われたんですね僕……」
頑張れクソゲーメガネ。あの尻尾切り会見より前にメディアに出れて良かったなクソゲーメガネ。……良かったのか?
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【クソゲーメガネ】
・あのクソゲーメガネが大会の解説実況で呼ばれるらしいな
・なんであのアンチスレが乱立してるメガネが運営側に……
・大会でクソゲーされるの阻止するためじゃね?
・それだわ
・絶対それやん
・大会であのクソゲーされると見栄え悪いしなぁ
「……プレイヤーネームをメガネからクソゲーメガネに変えたらどう?」
「絶対に嫌です!!」
かわいそうだがクソゲーしてるのが原因だぞ。
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【ハロを求める者】
「嵐山が呼ぶから来てみたら」
嵐山に呼び出された朝日が隊室に赴くと
「ハロ……ハロ……」
「こんな感じで佐鳥がずっと落ち込んでまして」
落ち込んだ佐鳥がいた。どうやらハロに愛着が湧いてしまったらしい。
「返して……ハロ返してくださいぃ」
「そもそも君のじゃないが」
「そこをなんとか……!」
数回しか使ってないのにどうしてこんなになってんだ……。と朝日は思う。
「てか、だいぶ前にマスコット出来たろ。俺が作った物の応用で作られたボーダーキャットだかなんだか」
「あれ木虎と綾辻が独占してまして」
「……まぁ、シンプルにかわいい猫だしなぁ」
後ろを振り向くとボーダーキャットと戯れる木虎と綾辻がいる。
「まぁ、持ってた所で根付さんに取り上げられるのがオチだしどうしょうもないぞ」
「くそぅ」
佐鳥は泣いた。おいおいと泣いた。かわいそうだが、広報担当であることを呪え。