ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。このアホは今度は何をしたんだ?
「一応聞くが、その姿はなんだ」
右半身は緑、左半身は黒……その姿はまさしく
「さぁ、お前の罪を「黙りなさい」数えて欲しかった」
仮面ライダーWである。
「本当にすいません」
「おー、三雲隊員の声もしてる」
一つの体から朝日と三雲の声がしているという不思議な感覚を味わう上層部である。
「で、今回の目的として、……合体したらトリオン増えて強くねと思いまして。あと体動かしてない方がいろいろ補助が出来るかなと……これサイクロンジョーカーエクストリームの方が良かったか?」
「知らんわ!?」
心底どうでもいいと鬼怒田は怒る。
「過去1シンプルな理由だな」
「だが、言ってる事は理解出来るな」
トリオンの量は火力に影響するため、どれだけ多くてもいいのだ。
「で、試した結果なんですが…………」
「どうしたんだ?」
目の前のWが頭を抱える。……いったいどうしたというんだろうか。
「実験には成功したんですが……三雲のトリオンが増えたけど量的にシューター厳しくね?ぐらいしかないんでね……うん……あんまトリオン面の実感ないです」
「それは明かな人選ミスだろ!?」
なんでメガネで実験したんだと鬼怒田は声を荒げる。
「いや、聞いてくださいよ。よし!実験終わった!二宮はだるいから出水呼ぼう!と思ってたらここに呼び出されたんです」
「こっちが呼び出すタイミングが速かったパターンとかもあるのか!?」
珍しいパターンである。
「実験中に別役が来たんで、絶対あいつがうっかりバラしたんだろうなぁ。とか思いながらここに来ました」
「えぇ……?」
別役太一……来馬隊のスナイパー、ドジが災いし本人に悪気が無くても壊滅的な被害をもたらす男である。
「別役用に作った、別役来客時特殊防御システムのお陰で他にダメージは無いんでよしとしましょう」
「君は別役隊員の事を何だと思っているんだ?」
「厄災」
忍田がなんでそこまでと引いているが……本当に厄災レベルなのである。
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「別役を出禁にするのが手っ取り早いことに気づいた。はい三雲ココアよ」
「ありがとうございます。それにしても、そこまでする必要のある別役さんっていったい……」
いつもの自販機でココアを買い飲む朝日と三雲。まぁ、別役はね、本物の悪だからね。
「あ、朝日さん。お疲れ様です」
「ストップだ別役、そこから歩くな近づくな。三雲も距離を取れ……いろいろ起きた後にメガネが割れるぞ」
「は、はい!」
「ひ、ひどい!?」
自業自得である。本人に悪気は無いのだから許して……やれる範疇を越える事が多いからダメである。
「お前、俺がプレゼントした特注の水槽を来馬が使ってたから熱帯魚生きてたけど、熱帯魚が死んだら可哀想だからって熱帯魚ごとプレゼントを返却されるこっちの身にもなれ……。そもそも人の水槽勝手に弄るな」
「この人なにしてるんですか!?」
「その節は本当にすいません……」
水槽側に特殊なシステム(来馬は知らなかった)があったため、熱帯魚は白ゆでにならずにすんだらしい。よかったね熱帯魚。