ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい!」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。朝日がかなり上機嫌の様だ。
「ウルトラマンタロウ作ったな」
「作りましたひゃっほい!!!」
「とうとう六兄弟が揃ったか……」
「……すいません」
「止めれませんでした……」
三雲と雨取妹が謝る。
「千佳ちゃんは気にしなくていいんだよ。クソゲーメガネは意地でも止めんか」
「この扱いの差はなんなんです!?」
ペンチで有刺鉄線切るヤツに対する扱いの差じゃないだろうか。
「うふふふふふふ……。で、今回作った理由なんですけど」
「急に素に戻るな!?怖いだろ!?」
急な変化に根付は驚くというか怖がる。
「ウルトラダイナマイト……したいなって」
「せんでいいわい」
自爆技なんぞ何の役に立つと鬼怒田は言う。
「いや、流石にいちいちタロウのトリオン体を自爆させるのはどうかと思ったので……体にトリオン纏ってタロウを中心に爆発という方向で作りました。減ったトリオンは中に仕込んだトリオンドライブとカートリッジと光エネルギー変換とトリオン吸収システムで回復する様にしてます。この他にも盛りに盛ってます」
「いままでのヤツ全部盛りにしたのか!?」
いままでの技術の詰め込みである。
「ちなみにくそ強いです。黒トリガー持ちが数人来ても勝てますぜ!!あ、他の兄弟達も弄ってるんで強化入ってます」
「世界観が壊れていく……」
世界観が壊れるのはいつもの事だろう。
「うふふふふふふ。これレオとアストラどうしよう。普通に作ってもインパクトに欠けるぞ。強くは出来るけど」
「知らんわ!?」
近距離戦特化かつシンプルに格闘技タイプのレオとアストラをどうするか朝日は悩むのであった。
~~~
会議後、ココアタイムを済ませた後、朝日は若村に呼ばれたため香取隊の隊室に訪れると
「もぎゃああああああああああ!!!!」
「落ち着いてヨーコちゃん!?」
「だから泣き止め葉子!?」
なんか凄いことになっていた。泣いてる葉子をアタッカーの三浦雄太と若村麓郎が泣き止む様になだめていた。
「何があったの」
「思い出しもぎゃあああです」
「えぇ……?」
オペレーターの染井華が現状を説明する。クソゲーコンビこと、三雲&雨取妹に完勝するために珍しくログを見ていたら活路が見えず……この様になったのだと。
「香取がスナイパー覚えるのが手っ取り早くない?若村の足の遅さ的にも、かばって死ぬ三浦的にもスナイパー使える様になるとサポート出来るようなるよ」
「言葉にされると俺の足手まとい感が……」
若村はクソゲーコンビに散々翻弄され、いままでの自分のログを見返したり師である犬飼以外にも相談した結果、驚くほど何も出来ていない自分に気づきへこんでいる。
「若村は普通にやれば普通に学べたのに香取ちゃんのキャラパワーがSランク過ぎて飛び級したのが理由だから、……ひとまずチーム戦をしまくればいいんじゃないかなぁ」
「はい……」
経験不足が理由なら経験するのが手っ取り早いだろう。
「あと、クソゲーコンビに勝つなら横に東とか置けばいいよ」
「それは色々とダメでは……?」
ルール的には東や太刀川と組んでも問題はないのである。
「そうよ……あのクソゲーメガネをうちに入れればいいのよ!!!そうすればクソゲーされないわ!!!」
「えぇ?」
暴論……とは言えないだろう。クソゲーされたくなきゃ味方にすればいいのだ。
「私はスナイパー覚えて、あのメガネと一緒に行動!残り2人で時間稼ぎ……よしっ!」
悪くは無いだろう、スナイパーの立ち回りを覚えれば、足の遅い若村のサポートも可能……だが。
「いや三雲の隊に入れる場合は雨取もセットだろうから香取隊だと枠足りないよ」
「もぎゃああああああああああ!?」
案は悪く無かったけど、誘うにしても早く誘うべきだったようだ。W(私が)S(先に)S(誘いたかったのに)なんて意味がないのだ。