Q.それはなんだ? A.○○です。   作:ものため

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A.教導隊発足ミーティングです。

「というわけで、教導隊の発足に向けてのミーティングを開始します。置いてあるお菓子とかドリンクは好きにとっていいよ」

 

「はーい」

 

 ボーダー本部の空き部屋に朝日が召集したアタッカー、ガンナー、シューター、スナイパー、トラッパー、クソゲーの面々が揃っている。

 

「あの……」

 

「どうした三雲」

 

「僕のデスクにあるクソゲーというのは」

 

 各々のデスクにアタッカーやガンナーなどが表示されている案内板が置かれているのだが……三雲の所にはクソゲーと書かれている。

 

「いやだってシューターにするのは違うし、かといってトラッパーも違うし……ならクソゲーでいいかって」

 

「良くないですが!?」

 

 三雲よ、既に名前よりクソゲーメガネの方が有名な三雲よ……諦めろ。

 

「で、戦術は東、スナイパーは鳩原がいるし、トラッパーも冬島さんがやってくれるからいいけど……他が誰もいないんだよね」

 

「シューターは二宮さんか加古さんに頼めばいいんじゃないですか?……なんかここに居ませんけど」

 

 シューター枠で呼ばれた出水が問う。年齢的にも適任のように感じるが、

 

「両方癖が強いから教導はどうかなと思って省いた。逆に聞くけど想像できる?特に二宮」

 

 出水は想像する……あの2人が教導官をしている姿を……

 

「加古さんはともかく二宮さんは無理っすね。コミュニケーションミスって嫌われそう」

 

「ハハハ……」

 

 出水の発言に鳩原が乾いた声で笑う。心当たりがありすぎたのだ。

 

「というわけで、出水が未来の教導官だ」

 

「いや、俺ってかなり感覚派ですよ」

 

「シューターって割りと感覚で使う武器だから大丈夫じゃね?理論派の人に説明するのムズいだろうけど」

 

 シューターとはキューブ作って分裂させて狙って発射という感覚武器である。

 

「まぁ、感覚を言葉に出来る人も必要だからそこは追々考えよう」

 

 東が話を締め次に進める。

 

「次にガンナーなんだが……」

 

「武器種が結構あるのが問題なんよなー」

 

 ハンドガンにアサルトライフルにショットガン、グレネードガン、ガトリングこれら全てガンナーである。

 

「これ武器種ごとに教導官必要になってこない?犬飼はどう思う?」

 

「ショットガンの扱いとか運用法教える自信は無いですねー」

 

 そりゃそうだよなぁ、と朝日は頬をポリポリと掻く

 

「あの」

 

「お、三雲どうした?」

 

 三雲が何か思いついた様だ。

 

「いったんハンドガンとアサルトライフルだけに絞ればいいんじゃないですか?多く使われてる印象ありますし」

 

「「「……ッ!?」」」

 

「何でその発想が無いんですか!?」

 

 ガンナーは色々な銃があるというのが普通なボーダー歴の長い組に、その発想は無かったのだ。

 

「では三雲の案を採用し、アサルトライフルかハンドガンの使用経験がある隊員を教導官にしよう。……とすると師匠経験あるし、ハンドガンは弓場でアサルトライフルは犬飼かな」

 

 じゃあ、次に……と朝日は切り出すが……なんとも気が重そうだ。

 

「……アタッカーどうしよっか?あ、レイガストは一旦置いとこう、まだまだ使い方とか確立されてないし」

 

「太刀川さん……は厳しいか?」

 

「バカだからな」

 

「俺がすぐ横に居るのによく言えたな」

 

 出水と風間の発言に太刀川が少し怒る。

 

「孤月に関しては剣術を教えられる人員が必要だな」

 

「どっかの道場と連携するとかどうです?」

 

「部外者巻き込むのは良くないんじゃないか?」

 

 いろいろ案が出るも、妙案はない。

 

「てか、忍田さんも昔はアレだったらしいし、太刀川も大丈夫じゃね?てか、勉強は出来ないけど戦うのは得意だし」

 

「お、俺の評判いいな」

 

 人の車叩き切るヤツが真面目に仕事してるからワンチャンあるんじゃね程度だから太刀川の評判がいいわけではない。

 

「じゃあ孤月は置いておいて……。風間、スコーピオン教えられそう?」

 

「感覚的な部分が多く、人によって使い方の幅が広すぎるので厳しいかと」

 

 変幻自在のため、スコーピオンも人に教えるのが厳しい武器である。

 

「まだ研究され尽くして無いだろうしな。まだまだテクニック出てくるだろうし」

 

 なんなら手裏剣みたいにするヤツ出てくるよ。

 

「これもレイガストと同じく、もうちょい研究してからだな。で、最後に三雲」

 

「……なんですか」

 

 朝日が三雲を見る。

 

「いまから三雲VS香取のログを見るから、動きの理由とか教えて。それから色々決めるから」

 

「は、はい」

 

 このあと、ログを見ながら三雲の解説を聞いた結果、一つの結論にたどり着いた。

 

「よし!これ無理だわ!お菓子食って気を紛らわそう!」

 

「前提に必要なのが嫌がらせ特化の戦術を産み出せる知識と思考回路と狂った決断力だからな。いろいろと揃わないと不可能な戦法だ。腹黒メガネは伊達じゃないな」

 

「芸術的な置き玉だ。流石、死にゲーメガネと言われるだけある」

 

「正気とは思えない……これがルナティックメガネ」

 

「腹黒メガネ!?死にゲーメガネ!?ルナティックメガネ!?」

 

 無理と投げる朝日、冷静に分析する東、芸術的と評価する冬島、ドン引きする鳩原、そして知らない通り名に驚く三雲であった。

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