ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。今度は何をした。
「朝日隊員が怪獣を飼っていると噂が出てるのだが事実かね」
「はい、ゼットンです」
朝日はカプセルの様な物を投げるとゼットンが現れる。
「とうとう……とうとうロボやサイボーグ以外で呼び出されおった……」
「これに関しては半分趣味で作ったので言い訳ないです! けど契約のせいで文句は言えない筈ですよねぇ!」
「クソが!!」
鬼怒田がデスクに拳を叩きつける。
「まぁ、護衛兼マスコットみたいの作りたかっただけですので、今回はデザインは……鬼怒田さんが好きそうな見た目をチョイスしました」
「本当にワシの事を思うなら変な物を作るな!?」
切実に止めて欲しい鬼怒田である。
「もう、ゴモラとエレキングも作ってます」
まだ黒い炊飯器も居ないのでマスコット枠が空いているのだ。
「まさかそいつらマスコットにする気か!?」
「流石に他社のキャラクターをマスコットにしようとするのは止めてくれんかね!」
至極真っ当な反応である。
「これは個人の趣味なのでマスコットにする気はないです。でもボーダー的にもマスコットはいた方がいいでしょう? ぬいぐるみにして印象も金銭面も稼ぐ事も出来ますし、嵐山隊とセット運用も出来ますよ?」
「……普通にありじゃないか?」
「嵐山隊と運用はありですね……」
唐沢と根付が味方になりそうな気配をだしている。
「かわいいマスコット作って嵐山とか辺りと戯れさせればいい絵になりそうじゃないですか」
「今すぐデザイナーを募集しましょう」
「早まるな根付くん!? そいつの事だから変な機能つけとるぞ!? 自爆とか!!」
「あっても外せばいいんですよ!!」
タヌキとキツネが喧嘩をしだした。
「しかし、ウルトラシリーズのキャラクターを見ると思い出しますよね」
「何をだ……」
何が口から飛び出すか城戸すら警戒している。
「我々の出会いを……」
~~~
数年前、第一次大規模侵攻時の時である。
「なんか被害がかなり少なくないか?」
「見たことないロボみたいなトリオン兵までいるぞ。ご丁寧に肩の部分に日本製って書いてあるな」
なんなら紅白カラーで赤いランプを点灯させてるトリオン兵までいる。
「我々以外にもトリオンを使う組織が居たというのか?……迅どうした?」
「いや……はは。うん。すんごい未来見えた」
迅は苦笑いを浮かべている。
「いや、何が見えたんだよ……「やややややや、ヤバいの居た!?」どうした小南!? 落ち着け!?」
異様に焦る小南に林藤も少し焦る。いったい何を見たのだろうか? と考えると
「デュワ!!」
「は?」
深紅のファイターが横を飛んでいった。聞いた事のあるBGMを引っ提げて
「なぁ……」
「なんだ……」
「……ウルトラセブン通り過ぎなかったか!?」
林藤たちはとんでもないものを見てしまった。
~~~
「五度見くらいしてましたよ。小南」
「するだろ。俺もしたもん。ウルトラセブンのコスプレした奴が大暴れしてたら見ちゃうだろ」
「ウルトラセブンがアイスラッガーでトリオン兵を5枚抜きしたら見るに決まって居るだろう」
「どうしてウルトラセブンだったんだ本当に……」
この男、第一次大規模侵攻の時から大暴れしてたようだ。
旧ボーダーは、出会う事が無かったら……こんなに胃を痛める事は無かったのだろうかと頭を抱える。
「どうしてって……侵略者にはウルトラセブンでしょう」
「言いたい事が何となく分かるのが腹立つな」
鬼怒田は青筋を浮かべるのであった。
~~~
「って事があったのよ。どう思う小南」
「身の回りの大人がマトモで良かったと思ったわね」
「俺がマトモじゃない……だとっ!?」
「当たり前じゃない!? 一番おかしいわ!?」
何故か玉狛支部に朝日は居た。
「ていうか、なんでいるのよ」
「美味しい物食べたいって木崎にいったら呼んでくれた。今日は中華だって聞いてる」
楽しみだなービールもカパカパよとルンルン気分の朝日である。
「いやー、あの時の五度見は凄かったなぁ」
「見ちゃうでしょ!? あんなの!?」
五度見の件を朝日は弄る。
「いろいろ終わってから会ったら本物のヒーローだって飛びついちゃって、かわいかったなー」
「本当に止めなさいよ!?」
小南を弄りながら夕食を待つ朝日だったのであった。