ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。入隊式終わった直後でみんな疲れているのに朝日と助手達は元気である。だって前の式で今まで作った物使ってちょっとしたパレードをした結果、出禁食らってるからである。
「皆さんお疲れですね」
「大丈夫ですか?」
三雲達子供からしても疲れているのが分かる
「心配しなくていい。入隊式の後だから少し疲れとるだけだ。……ここ最近エンジニア志望も多くなっとるし、ありがたくはあるが……」
鬼怒田は朝日を見るとため息を吐く。
「増えとる理由がそこのバカなのがな」
「いいじゃないですか、定時には帰れてるんでしょ」
「色々と納得は出来んのだ!?いや、子供の頃の夢とか色々あるのは分かるが!?」
ボーダーに入ればリアルで○○が見れたり作れたりするんじゃないかと、様子のおかしいエンジニア共がボーダーに来る様になったため、人手不足はかなり解消されている。
「こちらとしては色々と資金を増やし易くなってるから、バンバン作って欲しいくらいなんですがね」
「バカな事を言わないでください唐沢営業部長!?朝日隊員も頼むから個人の趣味で済む範囲にしなさい!」
唐沢からすれば、たまに作るゲームなりグッズに出来る物も、ボーダーに資金協力すれば憧れの○○に会えるかもしれない見れるかもしれないという、かつて少年少女だった経営陣を引っ張ってこれる面も魅力的であるのだ。
根付としては個人の趣味で言い訳出来る範囲にして欲しいのだが……まぁ、がんばれ。
「ま、玉狛には基本的には来ないから、その辺は楽だな」
「ポジション的には近界民関連の面倒事処理なのに空閑ぐらいしか事例がないからなぁ」
そのうち最低1人は増えるが……。
「平和だな玄界」
『純粋な戦力が朝日と物資の豊富さでトリオン技術4年目とは思えない技術力になっているな』
空閑とレプリカはぽけーっとしている。実際、平和も平和なのだからしょうがない。学校の件も先んじて林藤や朝日が学校側に色々と言ってるのもある。オマケに三雲がクソゲーメガネとして有名なため、不良共も怯えている。
「で、今回作ったのはツインバスターライフルです。EWゼロもありますけど……先にこっちからでいいでしょ」
朝日の横にEWゼロ(2Mほど)が出てくる。
「良くないが!?何も良くないが!?」
しれっとEWゼロを作っている朝日である。
「で、今回作った理由として、アタッカーの強化多いし、ガンナーとかスナイパーも強化しようと思いまして。ほら環境に新たな風を吹き込もうと」
「それ竜巻起きてるだろ。ツインバスターライフルで全部消しとぶだけだろ」
環境の壊れる音が聞こえる。
「いや、本家ほどの性能は無いですよ……トリオン体用には」
「それEWゼロの方にはあるって言ってる様なものだからな!?」
流石に2M相応にはなっているが……十分以上の火力である。
「で、ツインバスターライフルなんですけど……これ普通に強いし雨取に持たせたら……いや、すんごい」
「何があった!?」
語彙力がなくなるほどであった。どう考えても手持ち武器の火力じゃねぇだろ。
「正直ガンナーもスナイパーもこれもっときゃ良くねってスペックしてるんですけど……コスト高いんで厳しいです」
「だいぶ資金に余裕は出てきてはいるんだがな」
どうあがいてもコストが高いため、余裕が出てきたとはいえ民間組織のボーダーでガンナーとスナイパー全員分のツインバスターライフル量産は難しかった。
「なんで、得られた結果を元にアイビスを強化しました。弾速向上とオプショントリガーで連結させてツインアイビスが可能です」
「お前もしかして仮想空間消し飛ばそうとしてないか?」
なんなら、そこまでしなくても消し飛ぶ模様。
「で、EWゼロなんですけど……正直知っての通りですね。ゼロシステム含めて」
「まぁ、知っての通……り……。ゼロシステム作ったのか!?」
「あ、はい。あ、安全面に関しては未来予知は色々と弄ってるんで大丈夫です。専用PCに接続して安全に予測を見ることも出来ます。トロッコ問題くんの予知と合わせるとビックリの予測的中率を記録しました。あとドライツバークバスター」
「「まてまてまてまて!?」」
「あと予測の結果、近々大規模侵攻が起こるので会議しましょうね」
「「まてまてまてまてまてまてまてまて!?!?」」
ま、何とかなるだろ。となっている唐沢以外は全員頭を抱えるのであった。