「はい!近々起こる大規模侵攻についての会議です!まだゼロシステムをちゃんとは確認してないから未来についてはトロッコ問題くんと話しながら確認します!」
「なんで朝イチでメール確認するみたいなノリでゼロシステム起動しとるんだ!?」
鬼怒田のツッコミが会議室に轟く。
「で、トロッコ問題くんが言うに、戦力的な負け筋はないから、どう勝つかの問題らしいんだけど」
「既に引き分け以上は確定なのか」
なんなら引き分けの未来もほぼない模様。
「で、実際どうなの。あ、ゼロシステム起動しました。とりあえず、よろしくない未来からお願い」
「EWゼロからUSBケーブルが伸びてる冒涜的な光景に何ともいえない気分になるな……」
かなりシュールな光景である。
「えーと、相手側が滅んだりした場合……」
迅は何ともいえない顔になっている。
「あの……色々あって、めちゃくちゃ隊員の呼び出しが増えるから学校側との問題が発生したり、一部が過労で倒れる」
「OKやめやめ!その未来なし!!働き方改革万歳!!!」
割りとちゃんと避けたい問題であった。人手が増えても学生が多いので人手は足りないのである。
「待ってください!最悪、俺が高校辞めてでも対応します」
「おいおい……、秀次が辞めんなら俺もだな」
三輪と米屋が自分が学校を辞めてでも対応すると言い出す。
「三輪、米屋……ボーダーの……いや日本の未来に尽くす姿勢は素晴らしい……でも、お前達の家族に土下座とか色々しないといけなくなるから止めてね」
「了解しました!」
「秀次って朝日さんの言うことはすんなり従うよな」
恩人だし、基本的には近界民に対し敵対寄りの思考だからだろう。
「で、最善の未来はどうなの」
「その……移住というか?」
「日本に移住すんの?無理でしょ、それこそ上層部が過労でぶっ倒れるよ」
「いや、そういう事じゃなくて」
この場にいる全員が迅の発言を理解出来ずいる。
「その……朝日さんが近界の拠点用にこっそり作ってるのがあるじゃん」
「……あー、あれに移住させんの?移住は問題ないと思うけど説得出来んの?」
「あれに移住させたら管理とか楽になるよ」
「まて!?何の話をしている!?拠点に移住だと!?」
鬼怒田は猛烈に嫌な予感に襲われている。単語に心当たりがあるのだ。
「あーっとですね」
朝日が説明を始める。説明を聞いている上層部(唐沢を除く)は城戸を筆頭に頭を抱え始める。
「ぐはぁ……」
説明を聞き終えたタイミングで根付が机に突っ伏す。
「根付くん!?何を作っとるんだ!?おいバカ、材料はどうした!?」
「いや、拠点いるかなって。あと材料なら宇宙にいっぱいありますよ」
今の今まで謎だった材料費とかがいまここで明らかになった。
「毎度毎度、材料を何処から持ってきてるか謎だったのに、急に答えが出たぞ!?」
しれっと宇宙進出している朝日である。……いや、しれっと宇宙進出ってなに?
「いや……ウルトラシリーズのトリガー作ったりとかガンダムとかのロボット物デザインのトリオン兵を作ってるヤツが宇宙に行ってないわけ無いじゃないですか」
「流石です朝日さん!!」
「いやとんでもない暴論だぞ!?」
「三輪隊員はそのバカを褒めるな!?調子に乗るぞ!?クソゲーメガネは貴様が止めないで誰が止めるというんだ!?」
「タイミング的に絶対ぼくが入隊するより前から制作してたんで無理です!?」
てんやわんやとしている会議室、学生達は宇宙旅行とか行けるかなとか可愛い事を考えている。
「……まぁ、どうにかなるか」
迅は、誰かが死んだり、ボーダーが崩壊する未来は無いし大丈夫かと思う。いや、目の前で根付突っ伏してるけど、それはいいのか……?
「朝日さん、相手の説得する時に、強いトリガーとかトリオン兵があれば楽になるから、色々作っといてくれない」
「あいよー」
「迅それ脅迫って言わないか?」
だから人生トロッコ問題くんというアダ名がついたんだぞお前。