【とりあえず】
ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。助手達もいる。
「……ターンAにする?ターンXにする?それとも、も・く・ば?」
「そいつら重いからいったん後にしとくれ……」
割りと切実な鬼怒田の反応に朝日は困る。
「じゃあ何で呼んだんです」
「……一応聞くが何もしてないな」
「作ってないわけではないですけど」
朝日は確信した、これ確認のために呼ばれたヤツだと
「クソゲーメガネ……、いや三雲隊員、お前に我々の胃がかかっている」
「鬼怒田開発室長……っ!」
初めて名前で呼ばれて感動しているが
「無理です。そもそも上層部の方々で止められないのに、ぼくに止めれるわけ無いじゃないですか」
「クソゲぇぇぇぇぇえメガネぇぇぇぇぇえ!!」
三雲の冷静な拒否に、鬼怒田は怨嗟の声をあげるのだった。
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【最強のオッサンVS最強のジジイ】
「朝日さぁぁぁん!?」
朝日がボーダー本部をふらついていると名前を呼ばれた。振り返ってみると、
「武富じゃん。また三雲に実況取られたの?」
ボーダーの実況者こと武富桜子が朝日の元に来る。
「と、とにかく来てください!?」
いわれるがまま、武富に着いていくと、
「ふむ……」
「ほう……」
最強のオッサン(忍田)VS最強の翁の戦いが繰り広げられていた。両者武器は孤月である。
「あの2人たまに瞬間移動みたいな挙動して……。ていうか、あのおじいちゃん誰ですか!?」
朝日は色々と考えた結果、
「漫画とかによくある、クソ強い老人枠の人だよ」
「な、なるほど」
くそつよ老人枠という事にした。間違ったことは言ってない。
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【師匠】
朝日は出水に相談があると呼ばれていた。
太刀川隊の隊室に着くと出水は神妙な顔立ちをしている。他の奴らはゲームしてる。なお、太刀川はまだ課題のレポートは書いてない。
「朝日さん……ここ最近、俺があのクソゲーメガネを育てた化物みたいな感じで言われるんですけど……、俺が教えたのシューターの基本と置き玉の配置だけなんですけど!?それなのにマスタークソゲーとか言われるのはどうかと思うんですよ!?」
「いや……シューターの時点で対面からすればクソゲー寄りだから間違えてはなくない?」
「クッソ!?」
二宮とか出水のトリオン量のシューターとか対面的にはクソゲーである。え?雨取妹はどうかって?……あれはバグというのだ。
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【爆撃機】
「……仮想空間えらい事になっとる」
気分転換に訓練見に行こうとココアを買い、訓練室に来ると、モニターに映る仮想空間は爆撃に包まれていた。
何が起きていると改めて確認すると、空閑が雨取を俵持ちしながらグラスホッパー連打で高速移動しつつ雨取妹はメテオラの雨を降らせている。その間に三雲はせっせとスパイダーや置き玉を配置しクソゲーの準備をしていた。
「なにあれぇ」
「あ、朝日さん」
その場にいた若村が朝日に声をかけて来る。顔は青ざめている。
「あれ……ランク戦に出てきませんよね?」
朝日は可哀想にと思いつつ、
「宇佐美が兼任でオペレーターになることが決まった話しする?」
事実を告げた。既に空閑の事情を知っている宇佐美がオペレーターをする事に決まったのである。
「あれと……戦わないといけないのか」
若村は絶望する。なんなら近くで話しを聞いてた他のB級も絶望している。
「……なるべく自分でどうするか考える事を習慣にしてはいるんですけど」
自身の低い判断力と決断力を上げるため、ログを見ては考察&実践を行っている若村であるが、
「あれ、どうすればいいんですか」
流石に無理であった。だって目の前の光景がおかしいから。
「東と太刀川と二宮とトロッコ問題くんを連れてくれば勝てんじゃね」
「そのレベルじゃないと対処出来ないって言ってるようなもんですよね!?」
メテオラ爆撃のせいで戦っている間宮隊は三雲のクソゲーメガネゾーンに近づけないでいる。
「てか、香取は?」
「あそこです……」
若村が頭を抱えながら指を向ける。指の方を見ると、
「「もぎゃあ……」」
「香取と……木虎がなんか大金溶かした見たいな顔してる……」
なんなら口から魂が出ている様に朝日は見えたのであった。