ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。
「仮想空間に追加されていたアルヴヘイムとはなんだ」
「アインクラッドが全層分からなかったのでアルヴヘイムにしました」
「どうでもいいわ!?」
鬼怒田の発言にやれやれといった感じの朝日である。
「近界も色々ありますし、仮想空間も色々バリエーションあった方がいいじゃないですか」
「言いたい事は分かるんだよなぁ」
雪国のキオンや海洋国家のリーベリーといった国もあるため、いろいろなフィールドを用意したっていいだろというのが朝日の意見だ。
「他にも可能性のあるフィールドは追加したいんですよね。あと、さっきモガの森を仮想空間としてぶちこみました」
「普通に訓練になりそうなのが腹立つな……っ!」
アホのせいでマップを知っている根付は絶妙な怒りを覚える。
「……お前の事だからサイド7でも入れるかと思ったんだが」
「コロニー作っちゃったのと……MSぐらいのサイズないとただの市街地になるというのに気づきまして」
「あー確かにそうだな」
一瞬作るか悩んだが、必要ないかと朝日は仮想空間にサイド7を作るのを止めたのだ。
「なによりサイド7作るなら雪山と火山と砂漠あった方が訓練になるなと」
「割りと考えてるのが腹立つな」
「あとせっかくリオレウスとラギアクルスとディアブロスとハプルボッカとベリオロスとガノトトス作ったから入れて遊びたい」
「まてまてまてまて!?貴様いつ作った!?」
「一部変なの混じってませんでした!?」
ハプルボッカとガノトトスだろう。
「いや、爆弾食わせたいのとカエルで釣りたいなと。やっぱギミックを駆使して狩りするのが好きなんですよ」
「……」
城戸は無言だが……、内心同意していた。忍田は太刀をブンブンするタイプだったが、城戸はギミックとか駆使したいタイプである。
「ま、俺も言いたいことは分かるな。だが……モンスターのチョイスにジンオウガがいないのは「林藤支部長は黙っていろ」」
「雷光虫どうするかで悩んでて「そんな事で悩むなバカモン」」
林藤と朝日がしょうもない事を話し始めたので城戸と鬼怒田が叱る。
「あ、そうだ一つB級ランク戦のことで聞きたい事がありまして」
「……なんだね」
急にランク戦のことを朝日が話し始めたので上層部の面々は困惑する。
「ヒュースとかの出向組って、隊員扱いだからランク戦参加って出来ますよね?」
「隊員としてはB級扱いだから可能だ」
「あぁ、そっかー……そうなんだぁ」
「ど、どうした」
朝日が珍しく遠い目をしだした。
「実は三雲がヒュースを誘ったんですよ」
「あのチームにさらに強い近接が加わるって……」
「ヒュース隊員との合わせのために今回は居なかったのか」
ただ、それだけで遠い目にはなるのはおかしい事に上層部は気づく。
「いや、ヒュースはトリガーホーンの研究もしたいし、終わるまでダメって俺が言った結果…………ヒュースの代理でヴィザ翁が隊に所属することに」
「「「まてまてまてまて!?!?!?」」」
何かヤバいことになっている。レギュレーション的に問題は無いのだが……、
「ヴィザ翁は!?ヴィザ翁はダメだろう!?」
「そもそも黒トリガー「空閑と同じ扱いにしちゃったんで参加条件満たしてるんですよ……」マジか!?」
忍田と林藤……というか上層部の面々は流石にマズイと冷や汗をかく。
「俺も流石にダメじゃないって三雲に言ったら……」
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「それ言い出したら東さんもダメじゃないですか?」
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「と言われて何も言い返せませんでした。……だから東をB級扱いにするの止めません?って言ったのに!?特別A級とかにしようって言ったのに!?何で追々で良いだろとか言ったんですか!?」
「クソ!?あのクソゲーメガネめ!?ここまで当時の自分の判断を憎んだこと無いわい!?」
会議後、朝日はココア買って仮想空間を見に行ったら
「「もぎゃあ……」」
地獄が広がっていたことをここに記す。がんばれ香取&木虎!