ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアである。今回は助手達もいる。
「大量のデスティニーが本部の空を飛んでいたと報告がある。……デスティニーの分身だな?」
「知らないよ、こんな武器!?いやマジで知らん武装出すな。なんなんあの分身?鬼怒田さん分かります?」
「分かるわけ無いだろ!?こっちが聞きたいわ!?」
あの分身は誰にも分からないのである。
「というわけでデスティニーガンダムです」
「おー……かっけぇ……でアルケー「林藤支部長は黙っていろ」求めて……求めて何が悪い!?」
「いい大人が悪ノリするな」
林藤の反論を城戸は無慈悲な正論で打ち返す。しかし、常に悪ノリしてるアホが目の前にいる。
「性能は知っての通り、武装モリモリの性能モリモリ、使えたら最強みたいな機体です。……誰だよ腕壊れたら弱いとか言ったやつ!?こんな化物から腕取れるわけ無いだろ!?いい加減にしろ!?」
「そもそも腕壊れたら一旦引けばいいからな」
デスティニーに追い付けて追撃出来る機体がどれだけあるのだろうか。なんなら基本的に腕取れたら弱いとか当たり前である。……これ言われる原因アスランじゃね?
「で、実験の結果なんですけど……これ木崎でギリギリっす。これ完璧に使いこなせるシンやばくね?」
「おい想定外なオチが来たぞ!?」
武装たんまりのスペックモリモリの結果、使いこなせる人材が限られたのだ。ハイネ機とかあったけどハイネは使いこなせるのだろうか?
「できる事が多すぎなうえ、状況に応じて武装切り替えなり分身なり駆使しないと性能引き出せないという問題が発生しました。助手達全滅です」
「動き早すぎて無理でした」
「大きい剣が使えませんでした」
「遠距離が趣味じゃないです」
「……全部の武装を十全に使える才能と知識が必要というわけか」
これで隊を作ろうとした男がいたらしい……え?使いこなせる人材がそんなに居たの?
「千佳ちゃんは気にしなくていいんだよ。そもそもこんな機体使いこなせるヤツのが珍しいんだからね。クソゲーメガネと空閑はどうにかせんかい」
「ムチャクチャ過ぎませんか!?」
「武器が大振りなのも使いづらかったな」
鬼怒田と助手がわちゃわちゃしてるなか、空閑はストライクノワールとか好きそうだなとか考えている朝日であった。
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【祝賀会】
「「「はははははははは!!」」」
祝賀会である。シンプルに祝賀会である。ただそれだけである。
しかも、未成年を家に帰した二次会のため、すでに出来上がっている。……すでにただの飲み会である。
「ほっほっほ、私も参加して良かったのですかね」
「いいんですよ!あ、グラス空ですね。何か飲みます?」
「では、同じ物を」
「すいませーん。ハイボールお願いします!」
本日は一応、和平(脅迫)成功という理由での祝賀会である。
「どうです?こっちには慣れました?」
「食事も美味で新しい発見も多い……この年になってこんなに経験出来るとは思いませんでした」
ゆっくりと運ばれてきた酒を飲みながらヴィザは地球での経験を思いだし……何故こんなに平和な世界なのに三雲はあんな事になってるか疑問に思うが、まぁ才能だろうということで済ました。
ふと朝日がとなりの席を覗くと、
「だから煙草は控えろ。そんなことだから三雲達にコテンパンにされるんだ」
「いやな風間……お前それ唐揚げだぞ!?もう飲むなオマエ!?……え?俺唐揚げだと思われてんの!?」
なんか混沌としていた。しかし放置した。だって面白いから。
「あ、揚げ茄子あるじゃん。すいませーん。揚げ茄子とウーロンハイお願いしまーす!」
朝日は唐揚げを食べつつ残っていたレモンサワーを飲み干すのであった。