ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。助手達はランク戦に向けて訓練中である。……へ?本当に出るの?
「君が火竜の咆哮と言いながら炎を出していたと報告が来ている……滅竜魔法か」
「ひとまず火と天空と雷を作りました」
「既に結構作ってるぞ!?」
なんか既に再現簡単そうなヤツは作り上げている朝日である。
「てなわけで、滅竜魔法トリガーです。鉄は納得いってないので、この場にはありません」
「……むしろ簡単そうだがな」
「てか、納得いかないから持ってこないとかもあるのか」
意外と職人気質……なのだろうか?
「性能なんですが原作通り鉄拳とか咆哮とかできます。……一番受けが良かったの天空だとは思いませんよね」
「まぁ回復と強化付与だしな」
「どう考えても隊に1人欲しいレベルだ」
なんなら風を纏った攻撃など普通に戦闘力があるため、居たら便利どころの話ではないのだ。
「……治癒魔法と強化魔法を通常トリガーにする事は可能か?」
明らかに隊員の強化に繋がりそうなため、城戸が確認する。
「通常トリガーにすると両方トリオン消費が激しいので雨取以外は使い物にならないでしょうね」
「流石千佳ちゃんだ。しかし……便利そうなトリガーだけに惜しいな」
鬼怒田も残念そうだ。
「てか通常トリガーならっていってるけど滅竜魔法トリガーなら問題ないのか」
「天空は息するとトリオン吸収機構が起動するんで、ぶっちゃけ妥協です。流石に空気を直接トリオンにするのは時間が足りないですね」
「時間があれば出来るかもしれんのか……。待て……天空は妥協だと……っ!?」
天空は妥協の一言に鬼怒田は猛烈に嫌な予感がした。
「あぁ、火と雷は回復出来たんですけど、天空は妥協だし、鉄は普通の金属だと厳しいもので」
「おい!?こいつ熱と電気をトリオンに変換する機能作ってるぞ!?」
「だから!そういうのは!!早く報告せんか!?!?」
また世界観が壊れる物を作る朝日である。
「いや……光を変換出来るなら熱も電気もいけるに決まってるじゃないですか」
「なわけないだろ!?出来たら困っとらんわい!?」
それ出来るなら近界の方々は地球から人拐うわけ無いのだ。
「まぁ、熱も電気も人体に宿ってるから行けますよ」
「その理論だと空気もだが水とか一部の鉱石もトリオンに変換できないか?」
「…………」
「なんか言え!?」
ニコッとしてる朝日にキレる鬼怒田である。
「まぁ、流石に変換出来ない物もありますよ。一応」
「一応ってなんだね!?」
本当にこいつ何なんだと思う上層部の面々であったとさ。
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「EXココアタイム」
いつもの自販機でいつもの様にココアを買う朝日である。合流した助手達にもココアを手渡す
「……そういやランク戦近いけど出るの」
「はい。出る予定です」
「そっかー」
朝日は思った。これやばくね?と
「ヴィザ翁も出るの?」
「出ます」
「……そっかー」
朝日は思った。これマジでやばくね?と
「A級に飛び級出来るか上層部に聞こうか」
「いえ、キチンとB級で結果出してからじゃないと先人に失礼なので大丈夫です」
「…………そっかー」
朝日は祈った。こいつらの対面の安否を……。