ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。
「ボーダー本部周辺を「はいズゴックです!」……」
「こ、こいつズゴック出して誤魔化しおった!?」
まさかの城戸の発言をズゴックで塗りつぶす朝日である。
「冷めきった大会会場を温めて笑顔にした機体、……やはりアスラン・ザラが最強か」
「なんの話だ!?」
強いていうなら公式大会の話である。なんならお別れ会感覚で映画に来た人も笑顔にしてる。
「もっと言うとSEED FREEDOMのFREEDOMを担う機体です。あと、ズゴックの中身は秘密」
「インフィニットジャスティスガンダム弐式だろ」
「……ッ!?」
「なぜバレた見たいな顔をするなバカモン!?……いや入れれたのか!?」
そう、なんとズゴックの中にはインフィニットジャスティスガンダム弐式が入っているのだ。どうやってって?……朝日が凄く頑張ったのである。
「てなわけで、雨取護衛用機体のズゴックです。キャバリアーアイフリッドもあるので、アメイジングズゴックにもなりますぜ」
「オーブの技術力はどうなってんだろうな」
死の刃向けたやつらが滅ぶくらいの技術力である。……なんだあの中立国。
「生産理由は……ミラージュコロイドで透明になるから護衛でちょうどいいなと思いまして」
「……デスサイズヘルも護衛用として作ったという情報があるがこっちは何故だ。あれは透明にはならない筈だ」
城戸が朝日に問う。理由なんて決まっている。
「かっこいいからです」
「そんな事だろうと思ったわい!!」
かっこいいからというだけの理由だった。もう理由ですらなくないか?
「さて、性能なんですけど……雨取護衛用なんでかなり性能高めに作りました。拐われたらマジでヤバイし」
「素晴らしい判断だな。千佳ちゃんを守るためなら手段なんぞ選んでられん。そうだろクソゲーメガネと空閑!!オマエ達も千佳ちゃんを守るんだぞ!!」
「いや、それはそうですけど、純粋な戦力は千佳の方が上なんですが」
「遠距離なら千佳はヤバイです」
「空閑はともかくクソゲーメガネは使えん。どうしてオマエはクソゲー以外は微妙なんだ」
「クソゲー以外の素質がなかったようだな」
「だから扱い悪くないですか!?あと根付さんはどうしたんですか!?また紫のオーラ出てますよ!?」
ここ最近根付は木虎がこのメガネの手により変な状態になっているため機嫌が悪いのだ。まぁ、あの状態はあの状態で可愛いから使えそうとも思っているが……。鬼怒田はいつもの事である。
「まぁ、性能なんですけど……みんなを笑顔にする強さです」
「どんな強さだ!?」
ズゴックに乗ったアスランが出てくるだけで、面白くなるしみんなを笑顔にするのだ。
「いや、実はミラージュコロイド以外は無難に強いだけなので絵面が面白い以外の説明が難しいんですよ」
「映画見た限りとんでもない武装なさそうだしな」
強いていうなら中身の頭サーベルぐらいだろう。
「どうします?プラウドディフェンダー着けてアメイジングマイティーズゴックにします?」
「やめろ!?」
結局、ズゴックにプラウドディフェンダーがドッキングされることは無かった。
~~~
【クソゲーメガネのB級ランク戦】
もうすぐ始まるB級ランク戦
組み合わせは吉里隊VS間宮隊VS三雲隊である。
「「…………………………」」
「ぼ、ボーダーの皆様こんばんは!海老名隊オペレーター武富桜子です!こ、今回は解説に嵐山隊の佐鳥先輩と太刀川隊の出水先輩と暇だったから勝手に来た朝日技術研究室長です!」
「どうもー。……ところで朝日さんハロください」
「……」
「どうせ根付さんに取りあげられるのがオチだぞ。あと、朝日さんか朝日隊員でいいよ」
「一応、公の場なので今日は研究室長でいきます!」
「あいよ」
B級ランク戦なのにテンションが低い。だって目の前が地獄になることが確定してるから。出水にいたっては白目だ。
「えーと……出水先輩はクソゲーメガネくんの師匠と伺ってますが……」
「俺シューターの基本と置き弾しか教えてないのに……どうしてクソゲーマスターとか言われるの……」
「置き弾を強化したからじゃね「クソゲーメガネくんの師匠してくれって頼んだの朝日さんですよね!?」それはそう」
観戦組はこいつらがあのクソゲーメガネ産み出した元凶かという目で朝日と出水を見る。
「いや、俺たちが元凶かと思うじゃん。三雲を拾って来たのはトロッコ問題くんだからね。もっと言えば、試験で落とされた文句言うために鉄線をペンチで切ってた三雲を拾ったのはトロッコ問題くんだからね」
「クソゲーメガネ隊長って文句言うために有刺鉄線切ったんですか!?」
元から狂人なのかよと観戦組は思った。
「てか武富、始まってる」
「え!?全隊転送完了!……雨取隊員がグラスホッパーで上空に!?」
「あー敵にスナイパー居ないから思いきって入れたんだろうね」
空中に上がった雨取は……味方が居ない場所に適当にメテオラをばら撒き始めた。
「……そういや北添の適当メテオラのログ見てたな。三雲が」
「つまりクソゲーメガネくんの指示ってことですか?」
またアイツの指示かよと観戦組は死んだ魚のような目でモニターを見る。
「色々なログ見るのオススメとか教えたのは出水だよね」
「止めてください。ここで俺の名前出さないでください」
観戦組はちゃんとクソゲーメガネ産み出す要因作ってるじゃねぇかという目で出水を見る。
この後、三雲は黙々とスパイダー陣を作り、空閑は雨取を回収し陣の周辺をグラスホッパーでグルグルと移動、雨取は運ばれながらメテオラで爆撃し、ヴィザ翁は散歩気分で逃げ惑う奴等を斬るのであった。