Q.それはなんだ? A.○○です。   作:ものため

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A.ウルトラブレスレットです。

ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。

 

「朝日隊員……」 

 

「はい」

 

 呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。恒例行事である。

 

「朝日隊員がブレスレットから槍を出したり盾を出したりしてるという噂が立っているが事実かね」

 

「まだウルトラブレスレットしか作ってないのにバレた!?」

 

「帰マンのトリオン体作る気だったのか貴様!?」

 

 つくづくやりたい放題する男である。

 

「もうゾフィーも初代もセブンもあるだろ。しかも定期的に強化してるだろ」

 

 流石に鬼怒田が哀れだったので林藤が朝日をたしなめる。

 

「嫌だい嫌だい。取り敢えず兄弟は全部作るんだい!」

 

「いい大人が駄々をこねるなバカもん!?」

 

「謝罪と許可を取るほうの気持ちになってくれんか!?」

 

 根付は腹を抑えながらキレる。いったい謝罪の電話を何回してるのだろうか?

 

「うぅ、6兄弟揃えないとスッキリしないのに……」

 

「初代の時点で黒トリガーより強いのに何を求めるんだよ」

 

 このバカは何で黒トリガーより強い物を作ってるんだろうか?

 

「いや、考えて見てくださいよ」

 

「……何をだ?」

 

 急にやれやれ分かってないなーという顔で上層部の面々を見る。全員は自分はいい大人だ怒るなと自分に言い聞かせている。

 

「人が1人犠牲になった程度の代物で模造品とはいえ光の巨人に勝てるわけないじゃないすか」

 

「オマエ本当に言ってはいけない事を言ったからな! 今のでいろいろ敵に回したからな」

 

 冷静に黒トリガーとは何なのだろうか。他の国から拉致した奴を洗脳して黒トリガーにするとかしていないのは何故だろう?

 

「いや、こっちで黒トリガーなんて作るとヤバいじゃないですか? なら金かけてでも強いトリガー作るべきでしょ。黒トリガー軍団とかあるかもしれないですし」

 

「それ血を吐きながら続ける悲しいマラソンだぞ!?」

 

「いや、しないといけない派閥の鬼怒田さんが何言ってるんですか」

 

「ここまで自分の方針を変えたくなった事はない……」

 

 城戸、鬼怒田、根付は頭を抱えている。この男に大義名分を与えた自身を憎むがいい。

 

「私は別に強いトリガー作るのはいいんだ……」

 

「根付くん!?」

 

 まさかの裏切りか!? と城戸派の面々が根付を見る。

 

「ただね……デザイン!? デザインどうにかしてくれ!? 最終的に変えるんだから版権のある見た目にする必要ないだろう!?」

 

「俺はごっこ遊びがしたいんで嫌です」

 

 根付がデスクに勢いよく突っ伏す。

 

「根付くん!? オマエ手心とか無いのか!?」

 

 鬼怒田が根付の安否を確認すると胃を抑えてる事が分かる。

 

「俺の科学の発展には誰かの命を犠牲にはしないからよしっ!」

 

「根付くんの胃が犠牲になってるが!?」

 

「胃が……胃が……」

 

「ウルトラマン……。トリガー……。ウルトラマントリガー作るか「止めろバカ!?」」

 

 混沌とする会議室であった。

 

~~~

 

「ってことがあったのよ。どう思う東」

 

「少なくとも根付さんには謝っておけ」

 

「はて?」

 

 朝日は東春秋と焼き肉屋に来ていた。何か肉が食いたかった朝日が東を誘ったのだ。

 

「でも、俺のごっこ遊びで強化される方も悪いと思うの」

 

「才能の暴力が過ぎるな」

 

 朝日の質が悪いのは作った物がしっかりと組織の強化に繋がるところであった。

 

「そのうち巨大ロボ作るんじゃないか? とか言われるけどどうなんだ?」

 

「既に巨大な相手用にこそこそ作ってるが?」

 

「何を相手するつもりだ?」

 

 対クラウントリガー用である。クラウントリガーがどんな性能しているか不明のため、取り敢えず巨大なロボを作っているのだ。

 

「てか、聞こうと思ってたんだけどさ。スナイパーで欲しい機能とか無いの?」

 

「そうだな……。視覚の強化とかはあれば便利だな」

 

「視覚の強化か……。視力の向上と壁の向こうの敵を認識するとか……あと弾道予測からすぐに出来るけどさ……」

 

「どうした?」

 

 運ばれてきた肉を焼きながら、黙る朝日に東は問う。

 

「いや、別にそんなの無くたって東なら当てれるでしょ?」

 

「まぁ、そうだな」

 

 この東という男、当てれるのである。壁越しにスナイプしたり、相手の弾を撃ち落としたりと無法極まりない事をしているのだ。

 

「あれば便利な事には変わりないだろ」

 

「そりゃそうだけどねぇ。あ、食べ頃だ」

 

 朝日は焼けたホルモンを食べ、レモンサワーで流しこむ。至福のひとときであった。

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