ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。朝日の後ろには助手達がいる。
「……その機体について説明して貰おう」
上層部の面々の前には黄金に輝く2M程の機体がある。
「お父様の裏切りの賜物ないしオーブふるさと納税返礼品です」
「アカツキと言わんかい!?」
国民の血税ことアカツキである。
「FREEDOMのMVPと言っても過言じゃないアカツキです。一先ず5機ぐらい作りません?」
「作るわけ無いだろバカモン!?」
いい加減にしろと鬼怒田は怒る。
「1機でレクイエム押し返せるんですよ!?大量破壊兵器を無効化出来るんですよ!?作らないバカいないでしょ!?」
「近界にレクイエムがあってたまるか!?」
変な理論でごり押そうとする朝日であるが鬼怒田が遮る。
「朝日さん、そのレベルだと冠トリガー以上だぞ?」
「いやまぁ、絶対に無いとは言わないけどな。でも流石に撃ってこないだろ」
比較的、近界に詳しい空閑と林藤がそんな物は無いし、あっても撃ってこないと言うが、
「相手の頭がコズミック・イラだったらどうする気なんだ!?」
「コズミック・イラを何だと思ってるんだ貴様!?」
「強いて言うなら倫理観0点だと思ってます」
当然の様に機体が盗用され、当然の様に大量破壊兵器が使われ、たった一人の憎悪とオリチャーにより滅びかける世界だと朝日は思っている。……倫理観は無さそうである。
転生したくないガンダムワールドランキングがあったら上位に来るだろう。へ?ビルド系以外は全部嫌だって?それはそう。
「でも、初手でコズミック・イラしてくる可能性だってゼロじゃないと思うんですよ。……てか俺が大量破壊兵器は作ってますし」
ピポポポポと鳴る天体制圧用最終兵器だったり、お髭と左右非対称の蝶だったりである。
「それは、貴様がおかしいだけだろうが!?あとコズミック・イラしてくるって何だ!?」
鬼怒田はあくまで、朝日がおかしいだけと言う。……その通りである。この男がおかしいだけである。コズミック・イラしてくるはコズミック・イラしてくるである。具体的にはジェネシスとかレクイエムとか核とか。
「で、話戻しましてアカツキ何ですけど、まぁ、トリオンを反射出来る装甲が搭載されてるんですが……」
「なんか、思ってたのと違うのが出来た時の反応だなこれ」
ここ最近、何となくアホの事を理解し始めた上層部の面々である。
「ビームじゃないから原理が本家と違い過ぎるせいで、孤月も反射しちゃうんですよ……ッ!?アカツキはビームサーベル反射出来ないのに!?」
「いや、良い事だろうが」
くっそーとなってる朝日に別にいいだろという感想しかでない上層部である。
「先にフォビドゥンから手を出すべきだったと本気で後悔してます」
「勝手に後悔してればいい」
「ひどない」
根付はしょーもなという顔で朝日を見ている。
「あと、雨取の一撃を反射して相手の意識外から攻撃とかも出来ます」
「普通に凶悪だなアカツキ」
「その一撃も千佳ちゃんの才能あっての代物だ!」
雨取を褒め称える鬼怒田である。雨取もえへへと照れており、ほんわかとした雰囲気である。
「クソゲ……三雲隊員、君ならアカツキをどう運用する」
「城戸司令いま僕の事をクソゲーメガネと呼ぼうとしました?」
自身の事をクソゲーメガネと呼ぼうとした城戸を三雲は問い詰める。が、城戸はスルーする。流石はボーダーの司令だ。
「……そうですね」
この後、三雲は自身の思い付く限りの運用法を話す。結果、
「先ほどはすまなかった三雲隊員」
「お、恐ろしい……!?」
「こいつ入試で落とした奴いるってマジ?」
「なんで貴様はこう……変な方向に特化しているのだクソゲーメガネ」
「流石はデスメガネだ」
「なんでそこまで……ッ!?いやデスメガネってなんですか!?」
散々言われる三雲であった。