ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。今回は予定も無かったため、助手達もいる。
「陽太郎が雷神丸ではなくガイアガンダムの背中に乗り移動していた。犯人は君だな」
「そっすね。3mほどに小型化してますけど」
ちなみに相棒を取られた雷神丸は……ぽけーっとしていた。玉狛のメンバーをもってしても、雷神丸が何を考えているのかは分からないのである。
「で、何で作ったか言ってみろ」
「目の前で動物から人型になったら近界民たち驚くかなって、虚をつけるかなって」
「驚かせたかったら目の前でサテライトキャノンすればいいだろバカモン」
「思考が朝日さんに寄ってるぞ鬼怒田さん」
「……!?」
空閑に思考回路が寄って来ていると指摘され、割りと本気でショックを受ける鬼怒田である。
「あと、最初はラゴゥ作るかとか思ってたんですけど……これガイアガンダムで良くね?となってしまいまして……。まぁ、廉価版作る場合は変形取っ払うので結局ラゴゥですけど」
「じゃあ最初からそれで良くないかね!?」
根付が突っ込むが……
「いや、ガイアガンダムを量産出きるならガイアガンダムのがいいんですよ。……ただこの民間組織にガイアガンダム量産できる資金は無いのですよ……。やーい、お前ん組織、ジオン軍!!」
「貧乏って言いたいんだろうが、あらゆる所に喧嘩売るのやめんかバカモン!?」
まぁ、ジオン軍が連邦に比べると資金が無いのは事実であろう。だというのに、何故あんなに水陸両用の機体作ったのだろうか。
「そんなわけで、ガイアガンダムなんですけども。まずですね……武装が武装なんで割りと普通です。マジで普通」
「前も言ったけど、出す順番がおかしいだけだからな。ダブルオーライザーの後だと大体の機体が普通になるわ……。で、アルケーガンダムは「林藤支部長は黙っていろ」ならせめてメッサー「林藤」はい、すいません」
ツッコミをしつつアルケーを朝日にねだる林藤と、それを嗜める城戸である。まぁ、いつもの流れだ。
「あと、今回は武装が普通だったので、雨取のトリオン量はあんまり役に立ちませんでした」
朝日の横で申し訳なさそうにしている雨取であるが、ぶっちゃけそこまで気にする必要は無い。だってトリオン量が化物だから。
「相性が悪いのだからしょうがない「いや、相性悪くても使いこなせた方がいいと思うんだが」トリオン量こそ正義だ!!」
「鬼怒田開発室長はどうして雨取隊員が関わると暴走するんだ……」
年齢が娘に近いこととか膨大なトリオン量とかに脳を焼かれたのだろう。
「今回は空閑が輝いてましたね。とあるゲームみたいにガシャガシャ変形してました。……その動きにやられた記憶が甦って来たな。やっべ、腹たってきた!?」
「変な事で腹を立てないでくれんかね!?」
鬼怒田が暴走しているため、根付が朝日を宥める。
「てなわけで、今回は空閑との相性が良かったです。空閑は好みはありますけど、武器をあまり選ばないのがいいですね。まぁ、普通って事は三雲はクソゲー出来なかったんですけど」
「もうクソゲーするしか道は無いんでしょうか……」
割りとそつなく武装を使いこなす空閑と、クソゲーが出来ないと、あまり役に立たない三雲であった。
~~~
「デスティニーココアタイム」
いつもの自販機でいつもの様にココアを買う朝日である。助手達にも買ったココアを渡す。
「とはいえ、確かにクソゲーメガネ隊……というか三雲と雨取は一部の能力が特化してる印象だな」
三雲はクソゲー、雨取はトリオンにといった具合である。
「最初はレイガストのブレードも使ってたんですけどね」
ここ最近は、レイガストを採用しても時間稼ぎ用なので、もっぱら盾モードである。
「まぁ、剣術はある程度なら鍛練すれば出来る様になるかもね。……そこに時間かけるならクソゲーに使える技術学んだ方がいいと思うけど」
ここまでクソゲーに特化したならクソゲーしてろよと朝日は思う。
三雲も結局勝てるのがクソゲーと自覚はしているため、学ぶならそっちとクソゲー以外は見切りをつけている。そういう所だぞクソゲーメガネ。
「雨取は……もういっそレイガストとスラスター入れてごり押しすればいいんじゃね。トリオンパワーで飛べるだろ多分」
「!?!?!?」
雨取がそれだ!?という顔する。朝日は、これヤバい事を言ったか!?と思ったが、諦める。どうしようもないのだ。
その後、片手にレイガスト、片手に高火力の遠距離トリガーを持つ機動戦士アマトリが爆誕するのであった。