ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。助手達はランク戦が近いため自主練中である。
今回の朝日の姿は赤と銀のシンプルなウルトラマンではあるが、胸にカラータイマーが無い。
「……シンの方のウルトラマンだな」
「そうか、それが「黙りなさい」はい」
シン・ウルトラマンの方のウルトラマンことリピアーくんである。
「リピアーって極端な事を言うと、あの虫が気になるー虫になってみよ!からの、この虫好き過ぎる……護らねば。みたいな事をしたって認識なんですけど鬼怒田さんはリピアーをどう思います」
「ワシに振るな!?……部下には欲しくないな神永含めて絶対に」
リピアーのやった事は簡単に言えば、流れる様にルールを破り、挙げ句の果てに、ゾーフィーに家に帰ろうと言われてるのにかかわらず、分離すると神永が死ぬし、地球を守りたいしと駄々をこねたのだ。……自由が過ぎるだろ。ゾーフィーもなんだこいつと思ったであろう。
「あと、あの作品一番の謎は……あれだけの事してるのに疑問に思われない元の神永がどんなヤツだったのかっていう点ですよね」
「神永って考えれば序盤の子供助けた辺りから先はリピアーだからな」
謎の男、神永である。……本当にどんな人物だったのだろうか。
「個人的にボランティアしてたセブン寄りだと思うんですよね。リピアー」
「考えればセブンも訳分からんことしてるな」
ウルトラセブン、地図職人なのに地球が好き過ぎてボランティアで地球を護り続けた自由な男、いまだに奥さんが不明な謎の男。……変な親父で済ましている息子には感謝した方がいい。
「てなわけで、リピアーです。……ぶっちゃけ一部の機能がない初代なので初代のが強いっすね」
「だろうな。宇宙恐竜の方のゼットンに格闘で勝てる様になったやつのが強いだろうな」
流石に、初代とリピアーなら初代の方が強いだろう。……格闘でゼットン倒すってなんなんだ。
「描写的に初代のが出来る事が多いんすよね。ま、それでも強いんですけど」
「まぁ、2時間程度しか活躍ないからなリピアー」
なんなら初代は強化が入り続けているのである。
「ていうか、ニュージェネがアイテムで強化していくなか、修行して強くなってる昭和のウルトラマンは何なんですかね?」
「初代とか年々筋肉質になってる気がするしな」
スペック表見ると、絶対昭和から更新してないだろとなる今日この頃である。
「……天体制圧用最終兵器あるから最終決戦ごっこでもするかな」
「止めてくれんかね!?」
不穏な一言を残し、会議は終わったのであった。
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【B級ランク戦 第2回戦終了のお知らせ】
「「もぎゃあ……」」
B級ランク戦 第2回戦が終了したが対戦を見ていたB級の面々は絶望していた。香取と木虎がもぎゃっているのは何時もの事なのでスルーする。
何が起こったのかを簡単に説明しよう……千佳がレイガストのスラスターで無理やり飛びながらメテオラやダブルガトリングで建物ごと全てを消しとばし、ヴィザが逃げ惑う相手の首を落とし、空閑は三雲を守らず暗殺するという超攻撃的な戦術でポイントを取ったのだ。三雲はせっせと蜘蛛の巣作ってドローンで嫌がらせしてた。結果、対戦相手の諏訪隊と荒船隊は消し飛んだ。
「東さんと緑川くんと朝日さん……何か一言どうぞ」
「虐殺としか言い様がないな」
「クソゲーメガネ先輩のドローンに目がいった瞬間に空閑先輩が不意打ちするのがクソ過ぎる」
「出水の教育の賜物です」
朝日の一言に観客席の出水が濡れ衣だ!と叫んだが、三雲に色々教えたのは事実であろう。
「だが、ここまで状況が悪化したのは、初手の雨取隊員のメテオラで荒船隊が崩壊したのが原因だな」
「転送の位置も悪かったな。メテオラで荒船以外が落ちたのがヤバい。スナイパーが2人落ちた時点で雨取を落とせる人材が荒船一人になったようなもんだし」
「残った荒船さんもヴィザ爺ちゃんとクソゲーメガネ先輩のドローンで落ちたし」
スナイパー部隊である荒船隊が運悪く初手で崩壊したせいで、機動戦士アマトリを対処出来なくなってしまった様だ。
「残った諏訪隊は、三雲の対処が出来るであろうショットガン持ちの諏訪が空閑に落とされたからな」
「ああなった時点でドローンによる嫌がらせと陣に入ってきた相手を置弾で処理出きるからな」
「止まらないというか、止められないよね」
クソゲーアタックタイプ爆誕の瞬間であった。