ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。
「朝日隊員……」
「はい」
呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアである。三雲は空閑に勉強を教えているため不在だ。
今の朝日の姿は青い体、赤いバイザー、まさしく
「電波変「黙りなさい」はい」
シューティングスター・ロックマン(流星3仕様)である。3仕様という事は左腕にウォーロックの頭はついていない。
「エグゼを飛ばして流星からか」
「こっちの方が相性いいかなと思いまして」
何となくこっちの方がトリオン体と相性が良さそうという朝日の判断である。クロスフュージョン?あったねそんなん。
「という訳でシューティングスター・ロックマンの3仕様です」
「なんで無印と2を飛ばしたんだ?」
何故わざわざ無印と2を飛ばしたのか?その理由はシンプルで、
「ウォーロックの頭が邪魔だったんですよね」
「こいつ言ってはならん事いったぞ!?」
半分象徴と言ってもいいであろうウォーロックの顔を邪魔という理由で3仕様にしたのである。
「後、理由がもう1つありまして」
「どうせ、しょうもない理由だろう」
鬼怒田が悪態を吐くと、朝日の姿が少し代わり、ボディは黒く、バイザーは青く刺々しいデザインに変化する。
「あたしゃブライノイズが好きでね。子供同士の対戦だと誰もパラライズボディとか対策しないから無双出来るんですわ」
「やってる事がカス!?」
しかし、対策しないほうが悪いのである。対策された瞬間に何ともいえない性能に早変わりするが、子供とは雑に火力と体力を求めるため、対策なんぞしないうえ、当時の子供は個人のPCだのは持っておらず、対策方法を調べる手段も少なかったのである!ていうか、そもそも調べないのである。
「ブライノイズが好きって事はファイナライズはブラックエースか」
「いえ」
朝日の体が赤いノイズの様な光に包まれる。すると、そこにいたのは
「レッドジョーカーです」
「なんで!?」
両肩に円盤を従える。深紅の鎧のロックマンであった。
「いや、両肩の円盤あるじゃないですか」
「あるな」
「これがファンネルみたいに勝手に攻撃してくれると思ってたら、必殺技(NFB)の時にゲロビ撃つだけなんすよね」
「オート攻撃は基本的にクソ要素かクソザコになるから、そんな機能付くわけ無いだろ」
とある対戦ゲームには射撃するだけでオマケのファンネルが相手を攻撃しに行く武装がある模様。修正くるまで環境は死んでいた。
「あと言っても無かったんですけど……実はウォーロックポジとして雨取と合体してたんですよね」
「実はずっと居ました」
「嘘だろ!?!?!?」
実はずっといた雨取である。無印と2仕様ならウォーロックの顔から雨取の声がするという頭がバグる現象が発生してたであろう。
「元のトリオン量と吸収したトリオン量によってノイズ率が変化するんですけど、雨取が原因でノイズ率が999%から下がりません。これターン経過でファイナライズ終わっても直ぐにファイナライズ出来ちゃうんです」
「何かごめんなさい……」
別に悪い事をしてないのにアホに謝る雨取である。
「千佳ちゃんは悪くない。むしろずっと強い状態なんだから良い事だ。朝日のアホは現状は受け入れんかい」
「でも、ブライノイズ使いたいのにファイナライズ出来るならファイナライズしたくなっ「黙れ」はい」
鬼怒田の圧に黙るアホである。
「ていうか、何でシューティングスター・ロックマン作ったんだよ」
「バトルカード使う要領で戦闘中にトリガーチップ変えれたら便利かなって思って実験で作りました。お馬鹿がチップを失くすとかあり得るのが問題ですかね」
「何でこんな混沌としてる時に限って割りとマトモな理由なんだ……」
暴走してる鬼怒田とニヤニヤしている唐沢以外は頭を抱えるのであった。
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「ノイズフォースビックバンココアタイム」
分離し、いつもの自販機でいつもの様にココアを買う朝日である。雨取にも買ったココアを渡す。
「まさか気づかれないとは思わなかったよな」
「ですね」
シューティングスター・ロックマンだから合体してるなと勘づくヤツのが少ないという事に何故気づかん。
そんな事を話していると木虎が自販機にやって来た。木虎が雨取に気づいた瞬間、
「もぎゃあ……」
「雨取見た瞬間に木虎が溶けた!?」
「え?……え?」
溶けたのである。
「少ないトリオンでやり繰りしている木虎にとって、雨取というスーパートリオン人は天敵なんだ」
「……なんで溶けるんですか?」
「動物がお腹向けて降参するやつあるじゃん。多分あれと同じ」
やたらと目立って気にくわない何処かのクソゲーメガネとかと違い、何か敵意が湧かない雨取相手には木虎は溶けるしかないのであった。