Q.それはなんだ? A.○○です。   作:ものため

68 / 77
A.子守り用ネコ型ロボットです。

 ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。 

 

「朝日隊員……」

 

「はい」

 

 呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアである。

 

「ドラえもんが居たという報告が来ている。……早くドラえもんを呼び出しなさい」

 

「ドラえもんは作ってないです」

 

「「「!?!?!?!?」」」

 

 アホの口から飛び出す言語の中で、最も聞きたくない一言ランキング1位。○○は作ってない。

 

「でも心当たりはあります。……カモーン!!」

 

 朝日の掛け声と共に会議室のドアを開くと、大きく丸い顔、猫耳、ずんぐりした体、丸く赤い尻尾にお腹にポケット。鈍色のボディ

 

「……色違いの耳があるドラえもんじゃないか」

 

「はぁぁぁぁ……。根付さん、ドラえもんが居る場所はね。練馬区の野比さん家だから。こいつは赤の他猫型ロボットですよ」

 

「こいつ面倒くさいぞ!?変なこだわりがある!?」

 

「言いたい事が何となく理解出来る自分が憎い……」

 

 面倒くさい事を言い出したアホに根付と言いたい事が理解できる鬼怒田は頭を抱えた。

 

「では、その猫型ロボットは誰なんだ」

 

 内心頭を抱えながらも、同時に子供のころ夢見た猫型ロボットが目の前にいる興奮を抑えながら城戸が朝日に問う。

 

「ボダちゃん、挨拶」

 

「こんにちは。ぼく、ボダえもんですー」

 

「適当な名前を付けるなバカモン!?もう少し凝った名前にしろ!?」

 

「ていうかその名前だと言い訳しづらくなるじゃないか!?」

 

 どうやら名前はボダえもんらしい。……絶対30秒くらいで付けただろその名前。

 

「で、作った理由何ですが、そろそろ秘密道具の再現に手を出したかったので猫型ロボット作っとことなった次第です。四次元ポケットの代わりに生身をトリガーに格納する感じですね。ボダちゃん、とりあえず緑のあれだして」

 

「はーい」

 

 ボダえもんはポケットから緑のスーツの小さいロボットを取り出す。ちなみに、ご丁寧にどっかで聞いた音が流れている

 

「はい!ころばし屋ー!」

 

「どんなチョイスだバカモン!?」

 

「何か理由はないけど好きなんですよ」

 

 ころばし屋、相手を転ばせることに特化した秘密道具である。何でこんなの売ってるんだ未来デパート。

 

「まぁ、アホの事だ。もう1つぐらいあるだろ」

 

「あー、ありますよ。ボダちゃん、もう1つ出しちゃって」

 

「はーい」

 

 ボダえもんはポケットからピンクの扉を取り出す。

 

「はい!どこでもドアー!」

 

「それを最初に出さんか!?」

 

 どこでもドアの登場に鬼怒田がそれを先に出せと怒る。

 

「いや、だって……、アフトさん家のミラさんの窓の影を真似て転移能力をパクっただけでツマンネーとか言われそうで嫌だなって」

 

「言うわけないだろバカモン!?」

 

 ちなみに、窓の影をいつコピーしたのかというと、襲撃時に窓の影で遠征艇に帰ったので、その時に見稽古トリガーでちゃっかり記録を取っていたのである。

 

「というわけで、ボダえもんでした」

 

「兄共々よろしくお願いしますー」

 

「兄共々!?」

 

 どうやら、もう一体猫型ロボットがいる可能性が出てきて、上層部の面々は驚く。

 

「はい、兄のドラえもんざえもんがいますー」

 

「「「ドラえもんざえもん!?」」」

 

 どうやら兄に、ドラえもんざえもんがいるらいしい。

 

「子守り兼護衛用に作りました。武器は炎……いや、2丁拳銃です」

 

「ただの2丁拳銃だとしても、武器がそれならば左右田右衛門左衛門だろうが!?何がドラえもんざえもんだ貴様!?」

 

「でも、ずんぐりした猫型ロボットですよ」

 

「……なら右衛門左衛門ではないか」

 

「戦闘時は頭に不忍という仮面をつけます」

 

「じゃあ、左右田右衛門左衛門だなそれは!?」

 

 鬼怒田は頑張ってツッコミを続けているが、根付などは既にダウンしている。

 

「ちなみに護衛対象は陽太郎です」

 

 ダウンしている者を含め、その場にいる全員が林藤の顔を見る。

 

「え!?知らない!?俺マジで知らない!?」

 

「まだ言ってないですし。俺がこの場に呼ばれるまで、陽太郎とトロッコ問題くん以外がいる場所に現れない様に言ってましたし」

 

「言えよ!?」

 

 急に自分が預かっている子供に護衛が付けられていて驚く林藤である。

 

「いやだって……、絶対に玉狛支部に陽太郎しか居ない時間もあるでしょう?そんな時に流石にカピバラだけに任せるのはどうかしてると思うんですよ」

 

「あーいや、そうだな。どうしても人は……いや、俺に言ってない理由になってねぇ!?」

 

「驚かせたかったから。特に小南を……そしてボダちゃん」

 

「はいどうぞ」

 

 ボダえもんはポッケからココアとバターどら焼を取り出し、ココアを朝日に渡した。

 

「どこでもココアタイム」

 

「どこでもバターどら焼タイムー」

 

「なに一息ついてるんだ貴様達!?あ、待て帰るな!?」

 

 朝日とボダえもんはスタコラと去っていくのであった。

 

~~~

 

 一方そのころ玉狛支部

 

「…………」

 

「な、なんか仮面つけたドラえもんがいる!?……え?誰?」

 

「不答」

 

「答えなさいよ!?」

 

 絶対に作ったのが朝日のアホであると小南は推測する。その通りである。

 

「ドラえもんざえもん、小南はなかまだから、おしえていいぞ」

 

「あ、そうなの?ぼく、ドラえもんざえもん!」

 

「あっさり仮面外した!?……ドラえもんざえもん!?」

 

 子守り用猫型ロボットか元忍者か、その名はドラえもんざえもん。

 

「よし小南が驚く映像の送信完了」

 

「迅!?アンタ朝日さんとグルね!?」

 

 朝日に頼まれていた小南が驚く映像をキチンと撮った迅であった。その後、残りの玉狛メンバーにも同じ事をした。




実は最終回を書くなら最後は「こんにちは、ぼく……」で締める予定だったのですが、ドラえもんざえもんという単語が浮かんだ時点でその予定は消えました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。