Q.それはなんだ? A.○○です。   作:ものため

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A.巨大なやつです。

ボーダー上層部が集まる会議室……そこに、とある男が召集されていた。

 

「朝日隊員……」 

 

「はい」

 

 呼び出された者の名は朝日 昇。ボーダー所属のエンジニアだ。いったい何をしたんだ。

 

「デンドロビウムとミーティア装着したフリーダムが高速で警戒区域を飛行してたという旨の問い合わせが来ているが」

 

「作ったのは自分すね」

 

「だろうな」

 

 そうだろうな。そんな事をするのはお前しかいないよ。

 

「今回は理由あるんで許してくださいな」

 

「取り敢えず理由をいってみろ」

 

「かっこいいから」

 

「誰かペンチ持って来てくれ」

 

「なにする気!?」

 

 鬼怒田が過去一キレている。顔が修羅の様だ。

 

「冗談はさておき。巨大なトリオン兵に対するカウンターは必要かと思うんですよ」

 

「既に過剰戦力だと思うんだが」

 

 旧ボーダー時代から近界を見てきた忍田的には既に過剰戦力である。

 

「無限に広がる近界に対するカウンターとしてはいくらか作るべきだと思うんですよ」

 

「言いたい事は分かるんだがな……」

 

 林藤としても、朝日が言いたいことは分かるのだ。だが、

 

「お前の場合作りたいから作っただけじゃないか?」

 

「………ピューピュー」

 

「あ!? 図星臭いぞこれ!!」

 

 ただ作りたいから作っただけの様だ。

 

「じゃあ、ミーティアとデンドロビウムをあと3つ作らなきゃなんで。それでは」

 

「それではじゃない!? 何をする気だ貴様!?」

 

 朝日は振り返りニヤリと笑う。

 

「那須隊巨大兵器計画を始動「させんわ!?」じゃあ、那須隊美プラ化計画を「いいわけないだろ!?」だめかー。那須にデンドロビウムくっつけたかったのになー」

 

「美プラとは何なんだ?」

 

 忍田はそんな文化は知らなかった。

 

「簡単に言うと作ると美少女が完成するプラモデルです。これを期に大きいお友達も仲間にしましょう」

 

「そもそも那須隊の許可が取れるわけ無いだろ!?」

 

「断られたら普通に諦めます」

 

 上層部の胃以外には優しい朝日である。

 

「一つ聞きたいんだが?」

 

「はい」

 

「嵐山隊じゃダメなのか?」

 

 唐沢が朝日に問う。

 

「だめです。売れる気がしません。そもそもプラモ化がおふざけの範疇なので」

 

「それもそうだな。しかし美プラにするとして、普通にトリガーならともかくシューター系どうする気だ?」

 

「そこが鬼門なんですよねー」

 

「あー、確かに厳しいよな。分裂とかの再現が出来ないやつだ」

 

 せめて武器から出ればいいのにキューブが分裂して放たれるのがプラモ化の鬼門になっている。

 

「何故そんなくだらん話をしているんだ!? 止めろ止めろ!? プラモ化は無しだ絶対に!?」

 

「ま、流石にな」

 

「売れ行き悪そうですしね」

 

 流石に売れ行きも悪そうなため、唐沢も味方にならないと踏んでいた朝日は速攻で見切りをつける。

 

「ボーダー隊員のフィギュア作るくらいなら音声入れた孤月の玩具のが売れそうですしね。……てか根付さん居ませんけど休みですか?」

 

「体調不良で休みだ」

 

「いやー大変だなぁ」

 

「体調不良の原因お前だからな!?」

 

 根付はストレス性胃腸炎だったようだ。

 

~~~

 

「根付さん宛に果物買わないとな」

 

 朝日はいつもの自販機でいつものようにココアを買っていた。

 

「あ! 朝日さんじゃないですか! おはようございます!」

 

「あらー、日浦と那須隊の面々じゃないの」

 

「おはようございます」

 

 那須隊の面々が自販機の前にやって来た。

 

「お詫びとしてココアを買ってやろう」

 

「ココアだけなんですね」

 

 ココアだけである。那須、熊谷、日浦に買ったココアを渡す。

 

「……これ何のお詫びなんですか」

 

 熊谷が尋ねる。心当たりが日浦魔法少女事件しか無いのだが、そっちは別に本人が楽しそうだったため、文句は無いのだ。

 

「え? 那須隊プラモデル化計画流れた件だけど」

 

「「「本当に知らない件で奢られてる!?」」」

 

 知らない間にプラモデルにされそうになっていた那須隊の面々であったとさ。

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